海外赴任の帯同に向けて、必要な準備をまとめていきたいと思います。今回は「車をどうするか」についてです。主な方法として「そのまま保持する」「一時登録抹消する」「売却する」の３つがあります。それぞれのメリット・デメリット、手続きの方法についてご紹介します。ちなみに我が家は半年前に購入したばかりですが、海外赴任時には売却予定です。前回売却時に相場より50万上乗せになった方法についてもご紹介します。
その他、海外赴任に際して必要な手続きについては以下にまとめています。
そのまま保持する
保持しておくのは手続きがない分楽ですが、維持費がかなりかかります。代わりに使う方がいる場合などを除いてはあまり現実的ではないかなと思います。
メリット
- 手続きが不要
- 一時帰国時や本帰国時に使用できる
デメリット
- 自動車税がかかる
- 一時帰国時に使用する場合は車検代（重量税、自賠責保険、車検の基本検査料、点検・整備・修理費用など）がかかる
- 駐車場代など保管の費用がかかる
- 車を管理してくれる人がいないと状態が悪くなってしまう
- 本帰国時にライフスタイルが変化していた場合、売却するとしても価値は落ちている
一時登録抹消する
一時登録抹消とは、一時的に自動車の車籍を抹消し、期間中日本国内の公道を走行できないようにする手続きです。税金や保険料を支払わなくて良いというメリットがあります。手続きは現住所を管轄する運輸支局で行います。
メリット
- 自動車税や自動車重量税が課税されない（自動車税は一部還付されることもある）
- 自賠責保険料の支払いが不要になる（一部還付されることもある）
デメリット
- 駐車場代など保管の費用がかる
- 自動車保険の解約や停止の手続きが必要
- 車を管理してくれる人がいないと状態が悪くなってしまう
- 再度使用できるようにするのに手続きが必要
- 本帰国時にライフスタイルが変化していた場合、売却の査定は落ちている
一時登録抹消の手続きの方法
必要な書類を準備する
以下のものを用意しておきます。
- 車検証
- 名義人の印鑑登録証明書（発行日から３ヶ月以内のもの）
- 名義人の実印
- リサイクル券に記載されている「移動報告番号」の控え
- 前後２枚のナンバープレート
また、申請当日に以下を運輸支局で入手して記入します。
- 手数料納付書
- 一時抹消登録申請書
- 自動車税申告書（地域による）
登録手数料を支払う
運輸支局場内の印紙販売窓口で、登録手数料分の印紙を購入し、手数料納付書に貼ります。
ナンバープレートの返却
運輸支局場内のナンバー返納窓口で、前後２枚のナンバープレートを返納します。
運輸支局窓口に書類を提出する
書類一式を窓口に提出します、不備がなければ、登録識別情報等通知書が交付されます。
税事務所へ一時抹消の申告をする
運輸支局場内の税申告窓口に、自動車税申告所と登録識別情報等通知書を提出します。これをすることにより、自動車税が月割計算で還付されます。
以上で完了です。
車の使用を再開したいとき
車の使用を再開したいときは、管轄の運輸支局で「中古車新規登録」を行う必要があります。ここでは詳細は記載しませんが、事前に手続きや必要な書類の準備等もあり時間がかかるので余裕をもって準備しましょう。
売却する
車が新しいと勿体無く感じますが、維持費や劣化を考えると思い切って売却するのも良いのではないでしょうか。海外赴任をしていた方の中には、本帰国した時には家族構成やライフスタイルが変化して別の車の方がよくなったという方もいるようです。
メリット
- 駐車場代など保管の費用が不要
- 自動車税、自動車重量税が課税されない
- 自賠責保険料の支払いが不要になる
- 帰国時に家族構成やライフスタイルに合わせた車を購入できる
デメリット
- 査定など手続きの手間がある
- 出国までに売却を完了させる必要がある
- 一時帰国や本帰国時に再度購入したらレンタルしないと車がない
売却時の注意点
- 売却は最低でも１週間程度の時間がかるので、余裕を持って出国２週間前までには査定を受けると安心です。
- 保険の手続きも漏れがないように注意しましょう。
- 出国直前まで車を使う場合は、代車が借りられるか確認しておきましょう。海外赴任に向けた買い出しなどで意外と必要になるようです。
売却の手順
実車査定をしてもらう
うちは前の車を売却する際、有名どころの中から４社に日時を合わせて同時に実車査定をしてもらい金額提示してもらったところ、１社、他より50万ほど高い値をつけてくれました。具体的な数字をいうと、350万で買った車に3年半ほど乗り、250万で売れました。その時の他社の相場は200万くらいでした。
車買取店は在庫として確保したい車両の場合、競合に負けないように通常より査定額が高くなることがあるので、一括査定による競合はおすすめです。どの業者も後出しをしたがっていたのですが、そこは「他の値段は教えません」というのを一貫しました。一社だけ教えるのは信用的に良くないのと、後出しをするとギリギリ上の価格を言われると思ったからです。うちはこの方法で、運よく最後に価格を提示した会社が他より50万円高かったのでそちらに決めました。他社に教えない約束だったのでうちはしませんでしたが、もし気にしないという方で、最初の方に提示された額が相場より高額だった場合は、他社にその額を提示して増額してもらうのもいいのかもしれません。
一括実車査定は立ち会いも一度で済んでオススメです！立会の前にネットで無料一括査定を受けておくと、相場が分かって査定の際の参考になります。
査定の簡単な流れについてはガリバーのサイトが漫画で紹介していてわかりやすいです。
売却に必要な書類を用意する
業者の方が教えてくださいますが、以下のものなどが必要になります。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
- 自動車税納税証明書
- 印鑑登録証明書
- 実印
- 譲渡証明書
- 委任状
- 振込口座
車の引き取り
業者によりますが、店舗まで持ち込むか業者の方に来てもらって引き渡すかのどちらかになります。引き取りまでに車内のものを忘れず取り出しておきましょう。このとき代車を貸してもらえる場合は、借ります。
入金確認
数日後に指定した口座にお金が振り込まれて完了です。
まとめ
個人的には長期海外赴任をする場合は、売却するのが良いかなと思っていますが、一時帰国の頻度や赴任期間によっても選択する方法は異なってきます。赴任直前はバタバタするので、あらかじめ最良の方法を検討しておいてすぐ動けるようにしておくといいですね。
コメント