息子はアメリカに来たばかりの頃、2歳でした。日本では英語を全く教えていませんでしたが、2歳児ということもあり、全く言葉がわからない中でも公園などに行くと初対面の子と遊べていました。
公園などで英語を話す子たちと遊んだり、お姉ちゃんのお友達と遊んでもらうことはあるものの、現地校に通い始める時点では全く英語が話せませんでした。英語を小さい頃から細々としてきた娘とは違って、息子に関しては「なるようになる」精神で特に英語教育はしていませんでした。
正直にいうと下の子まで手が回らなかったというのが現実ですが、そのせいもあり、息子は現地校に通い始めてからかなり苦労したと思います。
息子のお友達(日本人ではありませんが)には息子と同じ時期にアメリカに来たのに、現地校入学時点ですでに英語ペラペラという子もいました。ママに話を聞くと、家で英語の映画を見ていたのと、兄弟が話す英語を聞いていたとのこと。もはや頭の構造から違うような気すらしました。
息子は年少にあたる年齢で初めて現地校に通い始めましたが、現地校入学時、クラスに日本人はたった1人。そして英語を話せないのも1人だけ。全く英語が理解できず、毎日学校に行きたくないと泣いていました。そのせいで免疫が落ちていたのか、頻繁に体調を崩して学校を休み、さらに英語の上達が遅れる。そして「行きたくない」の悪循環でした。
幸いだったのが、クラスのお友達がとてもいい子ばかりだったことです。英語が話せない息子を気にかけてくれ、泣いていたら寄り添ってくれ、言葉が通じなくても遊んでくれ、そんな子達がたくさんいてくれとても助けられました。
4ヶ月経つ頃には、お友達とジェスチャーだけでなく簡単な英語を使って遊ぶようになり、学校での指示は問題なく理解できるようになりました。この頃から、学校に行きたくないと言わなくなり、体調を崩すこともグッと減りました。
6ヶ月経つ頃には、毎日公園でお友達と遊んで帰り、親同伴のプレイデートもするようになりました。
7ヶ月経つ頃には、相手の話していることは大まかに理解できるようになり、文法は間違っているけれど、文章で伝えたいことを話せるようになりました。英語の病院に行ったときや、街中で話しかけられたときなど、きちんと理解して答えているなと感じることが増えました。
まだペラペラとは言えませんが、この頃になると姉と家で英語で会話している時もありました。
現地校に通い始めて1年経つ頃には、誰に対しても物おじすることなく英語で話せるようになっていました。初めの数ヶ月間病欠が多かったことを考えると、健康に通学できていればさらに早く習得することができたのではないかと思います。
現地校への転入当時2nd gradeだった姉も7ヶ月ほどでENLを卒業しました。
もちろん長い時間を学校で過ごしていることが大きいとは思いますが、一番英語力の向上に影響を与えてくれたのはお友達だと思います。英語が話せない子にも優しく仲良くしてくれ、楽しい時間をたくさん過ごさせてくれたお友達には感謝しかありません。
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