【海外駐在までの準備】子供関連「海外子女教育振興財団への教科書受け取り手続き」

海外駐在の準備

海外赴任に子供が同行する場合、日本に戻ってきた時に日本の勉強についていけるか心配ですよね。できれば英語も上達して欲しいので、現地の学校に行って欲しい気持ちもありつつ、数年後には帰国するので日本の勉強についても悩みの種です。日本でどのような学習をしているかを把握したり、現地の補習授業校に通う際に役立つ「日本の教科書」が無料でもらえるので、該当年齢の方は受け取っておくと安心ですね。

海外赴任に際しての子供関連の手続きや準備については以下にまとめています。

教科書の無償配付とは

海外で学ぶ日本人小・中学生が、日本国内と同様に教科書を受け取ることができる制度です。「海外子女教育振興財団」が文部科学省からの依頼を受け配付しています

無償配付の対象

日本国籍を持っている学齢(日本における小・中学生)の子供で、海外滞在予定が1年以上である方が対象です。入学直前の12月~4月にかけて出国予定の年長の子供も対象となります。

日本人学校や補習授業校に通学する予定がなくても配付を受けられます。ただし、永住される場合は対象外です。

無償配付される海外用教科書

  • 2021年現在、出国先に関わらず全世界共通です。
  • 無償配付は、現在使用中の教科書と出版社が異なるもののみ対象となります。
  • 教科書の入荷時期は、新年度の教科書が11月下旬~12月上旬頃、小学校後期(下巻)の教科書が7月中旬~下旬頃です。

教科書の受け取り手順

出国前の場合

申請時期・配付される教科書

子供の出国予定日2か月前から配付していただけます。海外子女教育振興財団に問い合わせたところ、申請は2ヶ月前から可能ですが、出国予定日の近い方から順番に対応されるそうです。あまり早く申請しても待つことになるそうですが、遅くとも出国2週間前には手続きを済ますことを勧められました。

教科書の入荷時期(新年度:11月下旬~12月上旬頃、小学校後期:6月中旬~下旬頃)以降に出国予定の場合は、次期使用分も配付していただけます。詳しくはこちらの「出国時期別・配布対象」の表に載っています。

必要書類

以下の2点の書類が必要となります。

1. 転学児童・生徒教科用図書給与証明書(教科書給与証明書)

在学中の学校で使用している教科書(出版社)が一覧となった証明書のことです。使用中の教科書全てについての記載が必要となりますのでご注意ください。こちらは通学している学校で発行してもらいます。

ただし、「新しく小学1年生になる子供で11月下旬頃(新年度教科書入荷後)~4月初旬(新年度開始前)までの出国の方」と「新しく中学1年生になる子供で3月~4月初旬(新年度開始前)までの出国の方」は、提出不要です。

2. 海外出国学齢児童生徒用教科書給与申請書

窓口で受け取る場合は「海外出国学齢児童生徒用教科書給与申請書」は窓口に用意されています。

郵送での受け取りを希望の場合、こちらから必要書類をダウンロードできます。選択肢にチェックをして「次へ」を押すと、申請書類をダウンロードするために必要な情報の入力画面に移行します。詳細は下の「郵送で受け取る場合」の項にも記載しますのでご確認ください。自宅で申請書類を印刷できない場合は、少し時間がかかりますが、入力した住所への送付もしていただけます。

海外子女教育振興財団の窓口で受け取る場合

場所:東京本部(東京都港区愛宕)と関西分室(大阪府北区梅田)があります。詳細はこちら

受付時間:平日の9:30~17:00(予約不要)

持ち物:教科書給与証明書・印鑑(認印可)・教科書を持ち帰る大きめの袋

受け取りの所要時間:申請から受領までに約15~20分かかるそうです。出国が多い時期など混雑状況によってはさらにかかることもあるので、時間に余裕を持っておきましょう。

郵送で受け取る場合

こちらの画面の下の方の選択肢3つにチェックを入れると専用フォームに移行します。
②専用フォームに必要事項を入力します。
③申請書類をダウンロードするためのURLがeメールで届くので、印刷して必要事項を記入します。(印刷できない場合は送付してもらうこともできます)
④以下3点の書類を海外子女教育振興財団まで郵送で送付します。

  • 教科書給与証明書
  • 海外出国学齢児童生徒用教科書給与申請書
  • 送料手数料(現金または郵便小為替:1人の場合1,500円、2人以上の場合1,750円)

⑤海外子女教育振興財団で内容を確認後、指定した住所宛に教科書が届きます。発送までに1〜2週間ほど(時期によってはもっと)かかるそうなので余裕を持って申請しましょう。

海外滞在中の場合

我が家の場合もこちらになりそうですが、海外在住中に小学生相当の年齢になる場合、海外子女教育振興財団からの配付は受けられませんので、現地で日本の教科書を入手する必要があります。

地域によって詳細は異なりますが、文部科学省が在外公館[大使館、(総)領事館]に日本の教科書を送付していて、無償でもらえる制度があるので安心です。在外公館の一覧は外務省のHPに載っています。

在外公館から教科書の配布を受ける方法

教科書下巻は配布される年の3〜4月頃、新年度の教科書は配布される前年の8〜9月頃に申請します。具体的な申請時期や手続き方法は地域により異なるので、管轄の在外公館に確認する必要があります。

出国前に教科書を受領できなかった場合

出国前に対象年齢だったにもかかわらず、教科書の受領が間に合わなかった場合や、不要と思い申請しなかったけれど後で必要になった場合などは、下記に教科書の在庫について問い合わせてみましょう。

  • 日本人学校、補習授業校(編入される方)
  • 在外公館

上記、いずれの方法でも入手できない場合、在外公館にて「教科書追加送付申請」の手続きをすることで入手できますが、海外までの送付で受け取りをする場合は、送料や梱包手数料が発生します。できるだけ出国前に受け取れるように準備しておくのが良いですね。

海外子女のための通信教育

海外子女教育振興財団では、海外子女のための通信教育も行っているそうです。詳細はこちら

現在我が家も来年からの通信教育について検討中なので、こちらも候補に入れて検討していきたいと思います。日本の通信教育を海外で受けるにあたる検討内容については以下に書いていますので、よろしければご覧ください。

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