海外赴任に際して、宝石や貴金属などのジュエリーは荷物として送ったり倉庫に保管することができません。手荷物として持っていくか国内の親戚に預けるかなど、保管方法を検討しておく必要があります。
海外赴任の引っ越しと宝石・貴金属
海外赴任に際して引っ越しをする際、宝石・貴金属の取り扱いには制限があります。
通常、荷物は手荷物・航空便・船便に分けて送るか国内倉庫に保管しますが、宝石や貴金属は航空便や船便では送ることができませんし、倉庫での保管も対象外です。つまり貴金属は手荷物として持っていくしかありません。
海外で使用する場合は持っていくことになりますが、使う予定がない場合や高額なものを海外で持ち歩くのが怖い場合は別の選択肢を考えることになります。
具体的には、国内の親戚の家に預かってもらう、銀行の貸金庫に預けるなどです。
国内の親戚の家に預かってもらう場合
国内の親戚の家に預かってもらう場合、遠方であれば宅配便などで送ることになるかと思いますが、各宅配業者でそれぞれ貴金属などを送るときに使えるサービスが用意されています。
ヤマト運輸
送る貴金属が1梱包30万円以下の場合は通常の「宅配便」、30万円を超える場合は「ヤマト便」で送ることができます。ヤマト便では、任意で保険をかけて荷物を送ることができます。保険料は、保証金額1万円につき10円です。
ただし、100万円を超える場合はヤマト運輸から保険会社への事前承認が必要となるため、事前に連絡をする必要があります。
佐川急便
佐川急便もヤマト運輸と同じように、通常の宅配便で保証できる額は30万円以内となります。宝石・貴金属が30万円以内の場合、貴重品シールを貼りセールスドライバーに伝えることで、営業所の貴重品室に保管して貴重品専用ケースで輸送してもらうことができます。
30万円を超える場合、運送保険に加入します。保険料は、保証金額1万円につき10円で、上限保証金額は5,000万円です。ヤマト運輸より上限額がかなり高額ですね。
我が家は佐川急便で実家に送りました。事前に佐川急便に電話で問い合わせると、保険会社に可否を確認してくださり送ることができました。
日本郵政
通常のゆうパックで宝石・貴金属を送る場合、30万円までは補償されます。30万円以上のものを送る場合は、380円の保険料を払うことで50万円までは補償されます。
各社それぞれ条件等が異なるので、条件に合ったところを選びたいですね。
銀行の貸金庫に預ける
国内に預かってもらえる親戚がいない場合や、お願いするのが難しい場合には貸金庫を使う方法もあります。
利用料金はかかってしまいますが、宝石・貴金属だけでなく、通帳や有価証券など親戚でも預けるのをちょっと躊躇してしまうようなものでも預けることができるのがメリットです。また一時帰国の際に必要なものなどがある場合、遠方の親戚から送ってもらったり取りに行ったりする必要なく銀行で受け取れるのも便利です。
まとめ
今回は国内でジュエリーを保管する際の方法についてまとめました。海外にジュエリーを持っていくのにはリスクもあるので、厳選して持っていき、その他は国内での保管を考えるも良いのではないでしょうか。
追記:私はニューヨークに来る際治安を鑑みて、ジュエリーはかなり厳選して持ってきたものの、ニューヨークのマンハッタンではジュエリーをつけていて危険に感じるようなことはほとんどありません。シンプルにあまりジュエリーをつけていない方もいれば、ハイブランドのものを身につけている方もいてそこは日本にいる時とあまり変わらない印象です。
その他、海外赴任に際しての準備や手続き、子供関連のことなどについてもまとめています。
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