ニューヨークでは1年間お世話になった方々にクリスマスチップというものを渡す習慣があります。一番驚いたのがマンションのスタッフの方に渡すという点で、スタッフの人数によっては相当な出費になります。まだチップに慣れない我が家が準備をするに際して色々聞いたり調べたりしたことについて書いています。
クリスマスチップ
クリスマスチップとは
アメリカにはチップという習慣があるのはご存知かと思いますが、クリスマス前のホリデーシーズンにはさらに特別なチップ「クリスマスチップ・ホリデーチップ」を渡す習慣があります。お世話になっている方に送るお歳暮のようなものだそうです。
正直まだチップの習慣にも慣れていない身としては、渡す相手・相場・渡すタイミングなど悩みが山積みです。
渡す相手
渡す相手はこの1年お世話になった方です。一番一般的なのはマンションで働いてくださっているスタッフ(コンシェルジュ・ドアマン・ハンディマン・ポーターなど)ですが、それ以外にもベビーシッター、行きつけの美容師・ネイリスト、学校によっては学校の先生などにも渡すそうです。
我が家はベビーシッターもいないし行きつけの美容室もまだないけれど、マンションのスタッフの方々はもちろん渡す予定です。学校の先生については慣例もあるだろうとクラスペアレンツ(クラスの取りまとめをする方)に聞いてみたところ、娘の通う学校ではクラス毎に取りまとめて行うとのことでした。
ちなみにマンションのスタッフの方の人数はマンションの規模によって異なり、少ないところで数人、多いところでは30名ほどにのぼることもあります。ホリデーチップの出費が悩ましいですね。
相場
マンションのスタッフの方に渡す場合の相場は、マンションの規模・スタッフの方の職種・お世話になった度合いなどによって異なります。マンションによっては相場が書いてあることもあるそうですが、明確な金額は決まっていません。
ある不動産会社のウェブサイトによると、チップ相場が高いマンハッタンのマンションの場合の相場は以下のようになっていました。
- Resident Manager・Superintendent:$70-120
- Concierge・Door man:$30-70
- Handy man・Porter:$20-30
スタッフが30人もいるような場合だと、最低でも$750(約85,000円)くらい!驚きの額ですね。。。
別の不動産会社のウェブサイトでは、「Holiday Doorman Tip-O-Meter」というサイトで部屋の広さや住んでいる年数などから適切なホリデーチップを計算してくれると紹介されていました。面白そうなので試しにやってみた結果がこちら↓↓
我が家の場合、68〜102ドルのレンジが適切とのこと。この結果に基づいてクリスマスチップを計算すると、858.5ドル(約9,7000円)!それは無理。。。でも本当にこれくらい払う方もいらっしゃるそうです。
ベビーシッターへは1週間分のお給料、美容師には通常支払っている額くらいが相場です。学校の先生は規制がある場合もあるようなので、学校の慣例に従うのが良いと思います。
渡し方
ホリデーチップは現金で渡すのが一般的ですが、小切手やギフトカードなどで渡す場合もあります。
現金で渡す場合、ホリデーチップ用の「チップホルダー」と呼ばれるカードと封筒がセットになったものが売られていて、スーパーや薬局などでも手に入れることができるので、そちらを利用するのが一般的です。でも決まりはないので、日本から持ってきたポチ袋などでも印象に残って良いかもしれませんね。
カードに日頃の感謝の気持ちをメッセージとして添えると喜ばれるそうです。
渡すタイミング
人によってはクリスマス当日に会えるとは限りませんよね。渡すタイミングとしては、クリスマス前の1週間くらいが最も一般的のようですが、サンクスギビングが終わったら徐々に渡し始めても良いそうです。
うちのマンションでもサンクスギビングの後にマンションのスタッフの写真と名前が載ったカードが配られました。
我が家のクリスマスチップ準備
サンクスギビングが終わった頃に、マンションで働くスタッフの方の写真と名前が印刷されたカードが配布されました。うちのマンションはスタッフ10名ほど。よく見かける方々から想像していたのが約20名だったので、思ったより少なかったです。テンポラリー(常駐ではない)のスタッフなどはカウントされないようですが、テンポラリーの方にもお世話になっているので渡そうかなと思っています。
一番悩ましいのがいくら用意するか。。。上記にあった相場をもとに最低ラインで計算すると常駐の方だけで約$280(約31,600円)。5〜10万くらいかかるとの口コミも見たので、それに比べれば高くなかったものの、特にお世話になった人には上乗せしたいなと考えると、うーん、、、結構な額になります。
一番お世話になっているコンシェルジュの方は子供たちも大好きで、多くの宅配便を預かってもらったり、困ったことがあったら助けてもらったりととてもお世話になっているので、多めに渡したいなと思っています。一方で、我が家が外に出ることがない時間帯に働かれている夜勤のコンシェルジュの方は一度もお会いしたことがないのですが、夜勤は大変そうだしその方がいるからこそ安心して過ごせているので、中間くらいの金額にしようと思っています。クリスマスチップは出費が嵩むので、人によっては普段お世話になっている方のみにあげるという方もいらっしゃるそうです。
そして同じコンシェルジュの中でも対応が悪くて有名な方もいます。何かお願いしても誰かと世間話をしてなかなか動かない、荷物がないと言うけれどその後すぐ他のコンシェルジュに聞いたらあるなど、もうこちらも「あぁ、〇〇だからなぁ」と諦め気味です。絶対クリスマスチップ少なめだなと思っていたら、サンクスギビング終わったあたりから急に対応が良くなったような…。クリスマスチップに向けての営業かなとか邪推してしまう私は、チップ文化は向いていないんだろうなと思ってしまいます。
それぞれをクリスマスカードやチップホルダーなどに入れて準備します。日本らしいクリスマスカードを日本から持っていっておくと印象に残って良さそうです。
ちなみに多様な宗教の方が暮らすニューヨークでは「Merry Christmas!」とはあまり言わず、「Happy Holiday!」ということが多いようです。
それぞれの方にメッセージを書いて、クリスマスの1週間前くらいから会う方に渡していこうと思います。
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