【年に一回のイベント】JAXA筑波宇宙センター特別公開に行ってきました

子連れにオススメの遊び場

「宇宙」「ロケット」って大人も子供もテンションが上がりますよね。筑波宇宙センターで年に1回特別公開があることをご存知ですか?広い敷地が公開され、多くの施設を見ることができる貴重な機会です。今年の特別公開に行ったのでレポートします。

基本情報

筑波宇宙センターとは

1972年に開設された日本の宇宙開発の中枢を担う施設です。JAXAの推進している活動のうち、以下の3つを行なっています。

  • 宇宙からの目となる人工衛星の開発・運用およびその観測画像の解析
  • 「きぼう」日本実験棟を用いた宇宙環境利用や、宇宙飛行士養成と活動推進
  • ロケット・輸送システムの開発と、技術基盤確立のための技術研究推進

筑波宇宙センターHPより

場所

〒305-8505 茨城県つくば市千現2-1-1

車の場合、カーナビ検索は電話番号で検索すると正門ではない位置が表示されることがあるそうで、住所検索が良いようです。

電車の場合は、つくばエクスプレス線の「つくば駅」から関鉄バス「荒川沖駅」行きに乗り換え「物質材料研究 機構」で下車し、徒歩1分です。 または「つくば駅」からタクシーで約10分です。

通常時の施設見学

予約

個人の場合、事前予約は不要です。

展示館ガイド

10〜15時の間、1時間おきに説明員の方による無料の「展示館ガイド」があります。時間は日によって変更になることもあるので、当日展示館入口の案内板をご確認ください。

ツアー見学

ガイド付きの有料(大人500円)の施設見学ツアーで、予約サイトから事前予約が必要です。予約サイトは以下です。

ページが見つかりません | ファン!ファン!JAXA!
ページが見つかりません 誠に申し訳ございませんが、お探しのページが見つかりません。URLが変更または削除されたか、URLをタイプミスされている可能性がございます。申し訳ございませんが、トップページより該当するページをお探し下さい。 ...

中学生以上の方は、参加者全員の写真付き本人確認書類の提示が必要です。30分前に受付に行き、本人確認書類の確認をします。見学ツアーの所要時間は約70分です。

筑波宇宙センター紹介ビデオ上映後、「きぼう」運用管制室と宇宙飛行士養成エリアを見学できます。

年に一回の特別公開!!

駐車場

敷地内に駐車場がありますが、12時くらいにTwitterでもう満車とあったので、早く行かないととめられなそうです。

うちは14時くらいに行きましたがまだ満車は続いていて、駅前の駐車場とバス乗り場の書かれた紙をいただき、駅前にとめました。

バスに乗り換え宇宙センターへ

駅前から15分おきにバスが出ているので、そちらで宇宙センターに向かいました。修学旅行で乗るような、シャンデリア付きの綺麗な観光バスでした。久々にこういうバスに乗った気がします。

入り口が見えてきました。14時くらいだったので、帰り始めている方もいらっしゃいましたが、依然「満車」でした。

施設内の様子

こちらがマップです。かなりの部分が公開されています。自由見学だとロケット広場周辺くらいしかみられないので、貴重な機会ですね!!

ロケット広場

H-IIロケットが展示されています。ここでは、H-IIロケットツアーが行われていて、行列ができていました。ロケットの周りを回りながら説明を聞けるようで、面白そうでした。

食堂

食堂は大人気で14時頃でもかなり混み合っていて、完売しているメニューも多くありました。せっかくだから普段職員の方が食べられているものを食べてみたいですよね!

中にはセブンイレブンもありましたが、外まで人が溢れ出ていました。外にはフランクフルトなどの販売や、別の場所に屋台もありました。お子さんがいらっしゃる方は早めに食事をすませるか、持ち込み可なので持参される方が良いかもしれません。

宇宙飛行士養成棟

宇宙飛行士の訓練や健康管理を行っている設備を見学できます。入り口には宇宙服が展示されていました。

歴代宇宙飛行士の方の等身大パネルや写真が飾られているスペースです。周りに座って休まれている方々がいらっしゃったので一部ですが、左から、油井さん、大西さん、金井さん、古川さんです。この右に若田さんのパネルもありました。

パネルにはありませんでしたが、皆さんもご存知の野口さんは今国際宇宙ステーション(ISS)に行く準備中で、今回で宇宙に行くのは3回目だそうです。すごいですね!!

建物の中には、宇宙に行くことで体に起こる変化や、それに対処するためにどうするかなどの研究や訓練の様子が展示されていました。

これは「高度と人体への影響」というパネルです。宇宙飛行士の方がどんな気圧のところにいるか、その下の破裂しそうな人の絵が物語っています。。。

宇宙飛行士といえば、漫画「宇宙兄弟」。展示パネルでは宇宙兄弟での場面を使って説明されていたり、「宇宙兄弟で見た!」というような模型があったりして、わかりやすくするための工夫がされているなと思いました。

閉鎖環境適応訓練設備です。まさに「宇宙兄弟でみた!!」という感じでした。

内部の模型もあってわかりやすいです。本当に限られた空間で長期間生活するのはストレスがかかりそうですね。

実はここ、有料(2,100円〜)で事前予約が必要ですが、「宇宙飛行士模擬訓練・体験」ができます!対象は小学2年生からです。宇宙兄弟で見たような、閉鎖空間での作業などの体験ができます。

うちはまだ小さいので無理ですが、すごく興味があるので大きくなったら体験してみたいなと思います!ご興味のある方はHPをご覧になってみてください。

宇宙飛行士訓練・一般体験

減圧室の模型も置いてありました。

こちらのコーナーでは、宇宙滞在時に人体に現れる変化についての説明と研究内容の紹介がありました。

宇宙は重力が少ないので、体液が顔の方に動いて(体液シフトというそうです)浮腫んでしまうようです。筋力低下、全身持久力低下、骨量減少なども起こるので、宇宙飛行士の方々は毎日宇宙でトレーニングをして、地球に戻ってきたときに日常生活が送れるよう鍛えているのですね。骨量まで減るのは知りませんでした!

体液シフトによる影響を研究するため、6度頭を下に傾けたベットの上で生活する研究の紹介です。6度といっても実際のベッドを見ると結構傾いて見えました。こういう治験があるというのはみたことがありますが、宇宙を再現するためのものだったのは初めて知りました。相当体に負荷がかかりそうですね。

「きぼう」運用管制官 模擬体験コーナー

Webでの事前申し込みが必要なイベントですが、外からの見学は可能でした。

「きぼう」は国際宇宙ステーション(ISS)の一部で、宇宙でしかできない実験をする日本の宇宙実験棟です。「運用管制官」は、宇宙飛行士の仕事を地球からサポートして見守ります。このお仕事を体験できるコーナーです。

コンピューターがたくさんある部屋で体験が行われていました。

音は聞こえませんでしたが、船外や船内のカメラの操作や照明をつけてみたり、宇宙ステーションにいる方への話しかけ方を練習したり、希望を操作するためのコマンドを送信する練習をしていたようです。

資料が見られるようになっていたのですが、「宇宙飛行士のタイムラインに沿ってサポート」「コマンドを送信」など小さい子には内容的にちょっと難しそうでした。小学1年生から参加できるようですが、内容的には高学年以上だと面白そうかなと思いました。大人的にはとっても興味深い内容でした!子供が大きくなったら一緒に体験してみたいです。

外では、管制室の写真をバックに「運用管制官」になりきった記念撮影ができました。

ロケット打ち上げ音響体験

ロケットの打ち上げ音を体験できます。開始5分前に到着するもすでに入れず、次の回にすることにしました。開始10分前には長蛇の列になっていました。

天井の高い部屋に入り、プロジェクターでロケットの種類と発射時の音量についての説明を聞きます。

人の耳に聞こえる限界が130dBですが、ロケット内部での音量は140dBにもなるそうです。そのため搭載される機械もこの音量に耐えられる必要があるそうです。

発射場の近くは落下物や爆発の危険があるため立ち入り禁止となるそうです。そのため、一番近くでロケットの発射を見ることができるのは、発射場から3km地点となります。ここで体験できるのは「発射場から3km」で聞こえる打ち上げ音で、およそ120dBです。これはジェット機のエンジン100機分(ジェット機50機分)だそうです!

ここまで聞いて、うちは0歳連れだったのでかなり心配になってしまいました。。。今回聞いたのは、H-ⅡAロケット、H-ⅡBロケット、イプシロンロケットの3種類でした。

感想は………、「意外とそうでもない」でした。笑

散々心配したからか、確かに体に響く重い大きな音なのですが、私にとっては子供達の泣き声の方が高音で耳を突いて大きく感じました。。。とはいえ、なかなか実際にロケット打ち上げを見ることはできないので、体験できるのは楽しかったです!

こちらは不定期ですが土日祝日にも開催されているそうですので、ご興味のある方は是非体験されてみてください。

「きぼう」今昔物語

将来の国際宇宙探査に向けた全体構想、ロボットや宇宙ドローンなどの個別研究を見ることができるエリアです。

こちらではロボットアームの操作を見ることができました。

「きぼう」の日本実験棟や、将来的な居住モジュールの展示もありました。

個人的には映画「オデッセイ」を思い出すこの「有人与圧ローバ」の模型にテンションが上がりました。JAXAは国際宇宙探査計画の中の「月面与圧ローバ」のミッションを担うことになり、JAXAとトヨタが実現に向け共同研究に着手したそうです!かっこいいです!

HTV搭載小型回収カプセル公開

「こうのとり」7号機に搭載され、昨年11月11日に無事地球に帰還した小型回収カプセルが特別公開されていました!横からにおいを嗅げるようになっていて、帰ってくるときについた焦げたようなにおいを嗅ぐことができました。宇宙から帰ってきたものって不思議な感じですね。

これ以外にも、月の土「レゴリス」に触れられる展示もあり、行列ができていました。見た目は土というより砂という感じでした。子供がいたので並べませんでしたが、触ってみたかったです。

お土産

Tシャツ、マグネット、ペンなどのグッズの他、宇宙食も売られていました。普段も筑波宇宙センターで購入することができるので、ご興味のある方はぜひ!

その他 気になったイベント

その他たくさんあって回りきれなかったのですが、以下のような面白そうなものもありました。

「きぼう」「こうのとり」運用管制室見学ツアー

「きぼう」日本実験棟と、宇宙ステーション補給機「こうのとり」の運用管制室が公開されていました。「きぼう」の運用管制室は普段でもツアーに申し込めば見ることができます。

大西・金井宇宙飛行士が教える宇宙のリアル! ~君たちは宇宙でどう生きるか~

宇宙飛行士の大西さんや金井さんとの対話型講演です。なかなか直接お話しできる機会はないので、これは行ってみたかったです。整理券配布かつ時間指定不可のイベントなので、参加したい場合は朝一に行く必要がありそうです。

体感!はやぶさ発信制御技術!!

はやぶさの技術を使った家庭用コンセントブレーカーでゲームができたようです。子供は展示や見学だけだと飽きてしまうので、こういうゲームをチェックしておいて参加できるようにしてあげられたらよかったと思いました。

水ロケット工作教室

自分だけのロケットを作って打ち上げられるイベントです。小学生からだったのでできませんでしたが、子供は喜びそうですね!

授乳室・オムツ替え

おむつ交換台は4箇所、授乳室は3箇所にありました。おむつ交換台がある授乳室はドアに鍵がかからないので、心配な方は授乳ケープがあった方が良いです。授乳室にお湯はないので、必要な方は持参してくださいね。

反省点・来年以降に向けて

  • 駐車場が満車になるのが早く、駅前からバスに乗ると時間をロスしましたし、終了間近の時間帯は帰りのバスに乗るのにかなり並んだので、早めに行った方が良さそうです。
  • 子供がまだ小さくて興味がなく親子の温度差があったので、事前に宇宙について興味を持つような本を読んだら話をしておくと良かったなと思いました。
  • 子供が興味が薄かったので2時間でちょうど良かったですが、本当に見たいところを全部回るには2時間では到底無理でしたので、早めに行かれることをお勧めします。
  • 事前予約ができる小学生以上なら、できるだけ事前予約した方が色々楽しめると思います。

まとめ

いつもはなかなか見られない施設をたくさんみられるので、2時間では回りきれませんでした。「宇宙兄弟」や「オデッセイ」など宇宙系のものを見ている大人からすると、「あ、あそこで見たなぁ」「あれに出てきたやつだ」など興味深かったです。子供がもう少し大きくなったら体験できるものも多く興味も出てくると思うので、リベンジしたいなと思いました。事前にお子さんが興味を持つような下準備をしておくとより楽しめそうです!

*2020年の一般公開は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました。

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