Regular Heroes「真の英雄たち」エピソード1のまとめ

美容・健康

5月13日放送のRegular Heroes「真の英雄たち〜新型コロナウイルスと戦う人々〜」のエピソード1についてまとめました。アメリカの現状や日本との違いも見て取れて大変興味深い番組です。

真の英雄たち〜新型コロナウイルスと戦う人々〜

数十億人が自宅で過ごす中、自らの危険を顧みず人々のために働くエッセンシャルワーカーにスポットを当てたAmazonのオリジナル番組です。

コロナが流行する中撮影をするスタッフは大丈夫なのかと心配にもなりますが、エッセンシャルワーカーの様子を通してアメリカの現状や日本との違いも感じられる興味深い番組です。

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番組の最後には、アメリカの有名人からエッセンシャルワーカーたちにサプライズコールがあり、エッセンシャルワーカーたちを助けるためのプレゼントが贈られます。

エピソード1でサプライズコールをするのは、ニューヨークで生まれ育ったシンガーソングライターのアリシア・キーズでした。

アリシア・キーズ | ソニーミュージックオフィシャルサイト
ソニーミュージックによるアリシア・キーズ公式サイト。アリシア・キーズの最新ニュースやリリース情報、ビデオ、ライブ・イベント出演情報、メディア情報などを掲載。

エピソード1のヒーローたち

トレヴァー:病院の物品管理担当

勤務先

ニューヨークで過酷な医療現場の最前線で物品管理の専門家として医療従事者を支えているトレヴァー。

トレヴァーが働くのは、世界最古の整形外科専門病院であるHSS。病院の物品を管理し、医療従事者が必要とするときに必要なものを届けるのが仕事です。

整形外科専門病院であったHSSは、新型コロナウイルスのパンデミックにより救急病院に変わり、コロナに対応することに。病院の4階はコロナ専用フロア、9階はICUに変わりました。ニューヨークではセントラルパークなどに野外病院が建てられたり、学生寮を病院にしたりと聞いていましたが、整形外科の病院もコロナ対応の救急病院に変わっていることに驚きでした。

コロナ対応をしているフロアには、立ち入り禁止区域があり、その先には大勢の新型コロナの患者がいるそうです。ドアに貼られた「STOP! COVID AREA」という張り紙や「新型コロナ陽性確認」という文字が並んだ電光掲示板が緊迫感を感じさせます。

病院の同僚で感染した人もいたり、病院内でコロナ患者が亡くなったりと、精神的にきつい日々を過ごしています。そんな中でもトレヴァーはいつも前向きで、医師からの信頼も厚いようです。

病院内には軽食やドリンクの自動販売機があります。病院の職員はコロナの影響で長時間労働をしているため、食事をする十分な時間がなく自動販売機が頼りですが、コロナが流行してからは供給されないため空っぽです。過酷な勤務の中、十分な食事も取れない状況。。。想像を絶しますね。

自宅

勤務が終わり自宅に戻るトレヴァー。

スプレーボトルに漂白剤と抗菌石鹸を入れて持ち歩いて、自宅に帰るまでの廊下やドア、エレベーターボタンなどに吹きかけています。

家に着くと子供たちがアルコールを吹きかけて消毒してくれます。子供たちに触れるのも心配で、親として不安な日々だそうです。

奥さんも病院で働いていて、トレヴァーが家に帰ると入れ替わりで奥さんは仕事に出かけます。

初めは子供がいるなら自宅に戻らないという選択肢を取る人もいるのでは?と思いましたが、夫婦共にエッセンシャルワーカーなので交代をするしかないですよね。過酷です。。。

ただ、コロナを扱う病院の医療関係者であるならば、家で子供と接するときはマスクはした方が良いのではと思ってしまいました。また、手を洗った後洋服で拭いてしまうところにも、衛生観念の違いを感じざるを得ませんでした。

トレヴァーは仕事が終わり家に帰ると、休校中の3人の子供たちの自宅学習のサポートをしています。自宅学習ではビデオ授業が多いのですが、自宅のパソコンにカメラがないため子供たちをサポートする必要があるそうです。

日本に比べてオンライン授業が進んでると聞いていたアメリカ。さすがだと思っていましたが、確かに自宅の設備が十分でない人もいて大変ですよね。パソコンがない人は貸し出しもあると聞いていましたが、必ずしも全員が対象になるわけでもないのかもしれませんね。

貧困で自宅で食事ができないため、学校が閉鎖されると給食が食べられず困る子供たちがいるので、休校は最終手段だとクオモNY市長もおっしゃっていたくらい、アメリカの貧困層の状況は深刻なようです。

「前向きでいるためには家族が幸せでいること」と明るく話すトレヴァー。その姿勢とても尊敬します!

トレヴァーの長男のデニス(20歳)は、毎日感染者が増えているというニュースを見て、エッセンシャルワーカーである両親が感染しないか不安だと言っていました。その一方で、両親に対しての気持ちが以前とは変わり、感謝の気持ちが増しているということ。家族の絆を強くしているいいモデルですね。

サプライズコール

アリシアからの電話に真剣な顔で聞き入るトレヴァー。

番組からのサプライズプレゼントは、子供たちへの家庭教師サービスの提供。これを聞いてトレヴァーは電話越しにハグ!

さらに自宅のパソコンにカメラがなくてオンライン授業で不自由をしている子供たちのために、カメラ付きのノートパソコンが3台プレゼントされました。

トレヴァーの勤務先の病院にもサプライズプレゼントが。忙しすぎて十分な食事をとれない病院スタッフのために、色々な地元のレストランから病院に食事を提供して全員が食事をできるようにするとのことです。最前線で働く医療スタッフの方の健康維持は最優先課題ですよね!

バネール:食料品店店主

バネールのお店

ニューオーリンズの下9地区で唯一の食料品店を経営するバネールは、地元の住民の生活を支えるため1日17時間も働いています。

ニューオーリンズの下9地区は、以前は普通の街と変わりませんでしたが、ハリケーン・カトリーナが襲った15年前から閑散としています。

食料品は隣町まで行かないと買えず、地区に店がないため人が戻らず、人が戻らないため店が再開しないという悪循環だった下9地区で、トレヴァーは食料品店を始めました。物件を購入した当時は、カトリーナの影響で浸水し、瓦礫が転がりカビだらけだったそうですが、バネールは地区のみんなのために立ち上がりました。

バネールのお店では食料品だけでなく惣菜やランドリーサービスも提供しており、1日に何百人もお客さんが来るので店を閉めるわけにいかないそうです。

バネールは、さらにお金がない人に無料でお米を配ったり、NPOと提携して週に1回住民に無料で食事を配ったりしています。働くことができない住民にとっては、正に命綱。

地域住民のために寝る間も惜しんで働いているバネールですが、ある日冷蔵庫が壊れてしまいます。生活ギリギリでお店を経営しているので、800ドルの冷蔵庫は買えないと頭を抱えていました。

EBTカード

バネールのお店に貼られていた「EBTカード使用可能」という掲示。

EBTとは「Electronic Benefit Transfer」の略です。EBTカードはアメリカで実施されている低所得者向けの食糧支援サービス「フードスタンプ」のことで、金券の一種です。

アメリカでは貧困層が多いため、5000万人近くもの国民がフードスタンプを必要としているそうです。貧困層を支援する目的のカードですが、日本の生活保護と同様、不正受給も問題となっているようです。

サプライズコール

アリシアからの電話に目を丸くして驚くバネール。

番組からのプレゼントは、地域の住民に必要なものを店に補充することでした。

アリシアに促されてバネールが外に出ると、目の前には業務用オーブンが!さらにはキッチン全体に新しい機器もプレゼントされるとのこと。これで地区で唯一の食料品店を継続できますね。

バネールと家族のとても素敵な笑顔が印象的でした。

ヘイリー:ホームレス支援団体CEO

財団の活動

交通量が多いロサンゼルスも、今は閑散としています。日本も緊急事態宣言で自粛していますが、日本とは比にならないほど少ない交通量でした。

ロサンゼルス郡のホームレスは5万人以上。3000人近くがスキッド・ロウをという貧民街で暮らしています。スキッド・ロウはホームレスや薬物中毒者が多く犯罪多発地区としても知られています。

ラブ・マイ・ネイバー財団というホームレス支援団体の創始者であるヘイリーは、自身も2回のホームレス生活を経験した女性です。現在はロサンゼルスでホームレスの人々を支援し、5年間ダウンタウンのホームレスに週1回食料を配り続けています。

日本でも炊き出しなどがありますが、ヘイリーは、並んで食事をとりに来る人だけでなく、路上で寝ている人々の横にも食料の入った袋を配っていくという光景が印象的でした。

犯罪多発地区で、女性がこのような活動をするのはかなりの勇気が必要なのではと感じました。コロナが流行している現在では、治安だけでなく衛生面も心配だと思います。

財団は寄付やフードバンクによって運営していますが、それらでは足りずにヘイリーの身銭を切ることもあるそうです。ヘイリー自身もコロナの影響で仕事が休みになり会社から2ヶ月給料の支払いを受けていないため、自身の生活も不安とのことですが、人々助けるために努力を続けています。

ダウンタウンでの活動はもともと危険ですが、コロナでさらに危険になっていてストレスが多いそうです。一方で、支援してくれるボランティアの方も多く、感謝していると笑顔で話していました。

雨でも雪でもウイルス流行中でも必ず来てくれるヘイリーに、街の人は感謝しています。

サプライズコール

アリシアからの電話にとても喜ぶヘイリー。

サプライズプレゼントは車いっぱいの財団への物資の寄付でした。こんなにたくさんの寄付は久しぶりだと喜ぶヘイリーにさらにプレゼントが。

自費で活動を維持していたヘイリーのために1年間分の家賃を支払うとのアリシアの言葉に泣き出すヘイリー。アリシアもつられて泣いてしまいます。

番組の最後では、番組から視聴者にラブ・マイ・ネイバー財団や視聴者自身のコミュニティへの支援も呼びかけていました。

他の放送回についても以下にまとめています。

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