海外の小学校に子供が通う場合、他の教科と違って算数なら計算ができれば問題ないだろうと思っていましたが、実は文章が読めないと難しいんです。海外赴任に際して、少しずつ慣れていこうと英語での算数の勉強を始めました。今回は1年生で習う「10までの引き算」についてご紹介します。
アメリカで使われる算数の教科書
アメリカでは決まった教科書というものはなく、それぞれの学校で以下のようなテキストを使うそうです。
Go math!
Math in Focus
上記はどちらもワークブックなので、練習問題の本になります。
「Go math!」も「Math in Focus」もそれぞれ教科書もあり、先生用の細かい説明や答えがついたものや生徒用の答えがついていないものなどが販売されています。教科書はどれも日本で購入しようとすると数万円と高価なので、低学年など親がサポートしてあげられる場合は数千円の問題集(ワークブック)で十分だと思います。ワークブックにも家庭学習用に解き方のポイントなどが書かれています。
アメリカの「10までの引き算」
引き算にも決まった言い回しや単語があり、それがわかっていると引き算をするというのが分かります。
How many 〜 are left?
「残りはいくつですか?」という言い回しです。
パターン1
問題
Draw the ○ to show the problem.
Write how many are left.
5 take away 3
答え
○○○○○
2 are left
足し算でも出てきた○を書いて答えを導く方法です。
パターン2
問題
How many are left?
○○○○○○○
7 take away 2
*9 *8 *5 *4 (*は選択肢)
答え
*5
パターン3
問題
There are 8 fish.
4 fish swim away.
How many fish are left?
答え
8 take away 4
4 fish are left
Take away
すでに上記で出てきていますが、take awayで引き算になります。
パターン1
問題
Circle the part you take away.
Then cross it out.
Complete the subtraction sentence.
X-2=X (Xが空欄)
答え
○○○ (実際は丸で囲んでバツをつける)
3-2=1
Rest
残りのという意味の「rest」。「The rest are 〜」という言い回しの問題もよく出てきます。
パターン1
問題
There are 8 cups.
4 cups are small.
The rest are big.
How many cups are big?
答え
8-4=4
4 cups are big.
Difference
違い「difference」を求めるパターンです。
パターン1
問題
What is the difference?
4-2=
答え
2
パターン2
問題
Write the difference.
3-0=
答え
3
Subtraction
引き算を表すsubtraction。この単語が出てくると引き算のことだと分かります。
パターン1
問題
Which subtraction sentence does the picture show?
○○○○○○○○○○
*10-10=0 *10-1=9 *10-2=8 *10–0=10 (*は選択肢)
答え
*10-2=8
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日本でいうところの「どれだけ多いでしょう」という問題に使われます。
パターン1
問題
There are 7 red pens.
There is 1 blue pen.
How many more red pens are there?
答え
7-1=6
6 more red pens
この問題を考えるときは、日本と同じように両方の絵を結んで差を調べる方法で学びます。
引き算は足し算より言い回しが多いですが、パターン化できるので慣れるのは早いかなと思います。足し算など、アメリカで習う算数について、以下にまとめています。
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