【Teachers CollegeのESL】駐在妻に人気のESL

ニューヨーク

コロンビア大学のTeachers Collegeで英語の先生を目指して勉強している学生さんたちが講師となって英語を教えてくれるESLのクラスがあります。今回は、そのESLを受講した時のことについて書きたいと思います。

申し込みから受講まで

申し込みから受講までについては以下に書いています。

In-person(対面)? Online(オンライン)?

Teachers CollegeのESLにはin-person(対面)とonline(オンライン)があります。それぞれ時間帯や受講場所が異なり、自分に合った方を選択できます。

In-personとOnlineどちらを選ぶか

私が受講したときはin-personのクラスが朝の9〜11時、Onlineのクラスが夜の8〜10時でした。

受講終了時にGradeがつけられ、修了できるのはGradeいくつ以上というのがあります。そのGradeに影響するのが、出席・授業への参加度合い・宿題・テストなどです。

できれば直接他の方とも会って話をしたいなと思っていたので、最初はin-personのクラスを希望していましたが、子供たちの学校との兼ね合いが心配でした。学校の休みの期間は主人に子供たちをみてもらうことになってしまうし、万が一子供がコロナ陽性もしくは濃厚接触で学校を休むことになったりしたらと考えると厳しいなという感じでした。

事前に事務局に相談したのですが、いつも迅速に返事があり建設的な回答をもらえました。もし何か疑問点や不安なことがあれば事務局に相談すればしっかりと対応してもらえると思います。

最終的には先生の判断による部分もあるとのことだったのですが、スケジュール的にかなり非現実的だなと思い、結局はin-personを諦めてonlineに変更してもらいました。

日本人の割合

午前中に行われるin-personのクラスでは9人中4人が日本人でしたが、onlineのクラスでは9人中日本人は2人でした。駐在妻に人気のESLというだけあって、午前中のin-personのクラスは日本人が多かったです。

クラスのレベルによっても割合が違うようで、一概には言えませんがBeginnerに近いほど日本人が多いという話を聞きました。

性別・職業

In-personのクラスは9人全員女性で、仕事をしていない方がほとんどでした。子供が学校に行っている間に来ているという駐在妻の方も多かったです。

Onlineのクラスは女性7人、男性2人で、仕事をしている方が6人、していない方が3人でした。Onlineのクラスはニューヨーク以外からでも受講できるので、ニューヨーク以外に住んでいる専業主婦、もしくはニューヨークに住んでいて仕事後に受講しているという方がほとんどでした。

クラスの様子

私が参加したクラス

今回のSemesterでは以下のクラスが開講されていたようです。

  • Elementary 1
  • Elementary 2
  • Elementary 3
  • Lower-Intermediate 1
  • Lower-Intermediate 2
  • Intermediate 1
  • Intermediate 2
  • Intermediate 3
  • Upper-Intermediate 2
  • Upper-Intermediate 3

BeginnerとAdvancedのクラスはなく、各レベルがさらに細かく3つのレベルに分かれていました。クラスはPlacement Testというレベル分けテストで決まり、私は「Upper intermediate 3」のonlineクラスに参加しました。

先生は2名で、どちらも中国系の方でした。流暢な英語からは想像できませんが、初めアメリカに来た時は苦労したという話をされていました。

生徒はニューヨークに住んでいる方が大半でしたが、ニューヨーク以外のアメリカから参加している方も2名いました。出身地は、ヨーロッパが4名、アジアが4名 、南アメリカが3名とまちまちでした。

仕事をしている人もいれば、私のように駐在妻の人や、旦那さんがアメリカ人という方もいました。クラスにもよるとは思いますが、in-personの授業に比べると仕事をしている人が多かったです。

授業の様子

授業の流れ

レベルごとに指定されたテキストがあり、基本的にはそれに沿って授業が進みますが、先生が工夫していろいろな題材や教材を加えて授業を構成してくれていました。

Onlineの授業はZoomで行われ、2〜3人のグループに分かれてbreak out roomと呼ばれるZoom上の個室で話し合う形式が多かったです。頻繁にグループワークがあるので、授業中に発言する機会も多かったです。

ESLコースの修了時につけられるGradeの評価には参加姿勢も含まれるので、できるだけ積極的に参加することが求められていますが、でしゃばりすぎも良くないしなかなかどのタイミングで自分が行くかというのが最初難しかったです。

そしてクラスは全員同じレベルのはずなのに、私はスピーキング力が他のメンバーに比べて圧倒的に下位の方だと感じました。レベル分けテストではSpeaking以外にもReading・Writing・Listeningがあるため、Speaking以外のところで点数を取っていたのだろうなと思いました。日本人はSpeakingが苦手な方が多いと思いますが、授業中は話す機会が多いので、スピーキング力の差を感じて結構落ち込みました。

ちなみにスピーキングが流暢なメンバーに「そんなに喋れるのになんでUpper Intermediateなんだろう、Advancedだと思うんだけどなぁ」と聞くと、「文法にはあんまり自信がないんだよね」と言っていました。

宿題

週に1〜2回宿題が出ました。以前参加したことがある方に聞いたときは宿題が大変だったとおっしゃっていたのですが、私が参加したクラスの宿題はそこまで多くなく、無理なくこなせる量でした。

1回だけ発表をするという課題があり、それに向けた準備が唯一少し大変だったかなという感じでした。発表の課題は自国の文化に関するものだったのですが、授業中のグループワークなどでも自国の文化や風習について話す機会があったので、普段から考えておけばもっとスムーズに話せたかもしれないなと思いました。

テスト

テキストの単元が終わるごと(約2週間ごと)にテストがありました。授業で習ったことを中心に、Reading・Listening・Writing・Speakingの問題があり、毎回1時間から1時間半ほどのテストでした。テストの点数も最後のGradeの評価に影響してくるので、授業の内容を復習してテストもしっかり準備しておいた方が良いと思います。

終わってみて

最初はin-peronを希望していましたが、子供の学校の長期休みや送り迎えとの兼ね合いで、私には現実的ではありませんでした。出席率や遅刻も成績に関係するので、in-personの授業は子供がある程度大きくなるか周りのサポートがないと厳しいかもしれませんね。

結局私は夜のonlineの授業にしましたが、それでも各回2時間で週に3回、子供の時間との調整が結構大変で、主人の協力無くしては無理でした。また、夜10時ごろまで頭をフル回転させて勉強しているので、終わった後も寝付けなかったり多少日常生活に影響はありました。

受講前まではonlineは微妙かなと思っていたのですが、聞き取りにくいなどの問題もほとんどなくスムーズに受けられ、in-personに比べて大きな難はなかったと思います。Teachers Collegeまで通う時間も不要なので、時間が限られている方には向いているのではないでしょうか。ただ、対面ではないので授業の時以外に他のメンバーと話すチャンスがなかったのは残念だったなと思います。

私にとってはなかなか大変なESLでしたが、週6時間英語に触れられることで耳が慣れてくる感じがしました。スピーキングは相変わらずな感じですが、それでも最初の頃に比べたら言葉が出てくるようになったかなと思います。文法の学習もあるので、忘れかけていた文法を思い出すきっかけにもなりました。

また、メンバーの出身国がさまざまでそれぞれの個性があるので、グループワークの課題が終わって時間が余った時に世間話をするのがとても楽しかったです。最初の頃はとても濃いメンバーだなと思っていましたが、だんだん個性が見えてくるにつれてみんなの良さがわかってきて、とても面白かったです。

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