世界最大級の広さを誇るブロンクス動物園では、絶滅危惧種などの珍しい動物を含め多くの種類の動物を見ることができます。また、メリーゴーランド、アスレチック、動物の餌やりなどもあり1日楽しめます。
Bronx Zoo(ブロンクス動物園)
ブロンクス動物園はマンハッタンから北に電車で40〜50分ほどいったところにある動物園です。とても広く、8000頭もの動物が飼育されています。動物だけでなくメリーゴーランドやアスレチックなど子供が喜ぶアトラクションもあり充実した施設です。
料金
大人(13歳以上):$39.95(〜11/7)、$30.95(11/8〜)
3〜12歳:$29.95(〜11/7)、$22.95(11/8〜)
2歳以下:無料
スターアトラクション:+$6
家族で行くと1回で140ドルとなかなかの出費ですが、とても楽しい動物園なので何回でも行ける年間パスポート(Membership)がおすすめです。
Membershipは、ブロンクス動物園だけでなくセントラルパーク内にあるセントラルパーク動物園など、ニューヨークにある4つの動物園を利用することができます。
ブロンクス動物園の様子
行き方
マンハッタンからブロンクス動物園に行くには、地下鉄②か⑤で「West Farms Sq.-E Tremont Av.」駅まで行きます。
普段は地下を走っている地下鉄ですが、ブロンクス近くの数駅は地上に出ます。地上にある駅はステンドグラスが飾ってあり、地下鉄とはまた違った雰囲気です。
とても古い駅でエレベーターももちろんないので、ベビーカーを持っていく際には注意が必要です。
駅から出てまっすぐ進むと、ブロンクス動物園の入り口が見えてきます。治安が悪いことで有名なブロンクスですが、動物園に向かう道に関してはそこまで危険という感じはありませんでした。
入園
入り口でワクチン接種証明書とIDを見せて、室内施設に入るための証明書をもらいます。日本のワクチン接種証明書とパスポートでも問題なく入ることができました。
その後もう1つのゲートで、時間予約をしたQRコードを提示して入園しました。
入園時の手順はセントラルパーク動物園と同じでした。セントラルパーク動物園もコンパクトながら生き生きとした動物たちが見られる動物園です。
園内
園内はかなり広いので、子供がいる場合はベビーカーがあったほうが便利です。ベビーカーは1人乗りは15ドル、2人乗りは20ドルでレンタルすることもできます。
入園してまっすぐ進むとまず見えてくるのがしまうまです。一般的な動物園に比べてとても広いところで飼育されていて、遠くの方ですが姿を見ることができました。
どの動物の展示にも説明があり、知識を得られるようになっています。子供向けの絵本や図鑑を持って来ている方もいらっしゃって、そういう動物園の楽しみ方もあるんだなと感心させられました。
キリンもとても広いところをゆったり過ごしています。
近くでも見られるようにするためか、室内にいるキリンもいて、触れそうなくらい近くで見ることができます。
種類によって模様が違うのは知りませんでした。
こちらはハイエナです。近くで見ることはできませんでしたが、遠くの方を何匹か歩いていました。
園内には面白い仕掛けの展示が多くあります。こちらは人が野生動物が暮らすエリアを開拓していくとどういうことが起こるかというのを見ることができる展示です。
ハンドルを回すと、人が上に移動して、その分野生動物たちが他の集落に危険を与える様子を学ぶことができます。こういう展示があると子供も興味を持って見るのでいいですね!
こちらはWild Dog(リカオン)です。絶滅危惧種に指定されている珍しい動物で、日本ではよこはま動物園ズーラシアや富士サファリパークで見ることができるようです。
リカオンが群れで過ごしたり狩りをしたりする様子もクイズ形式で学べるようになっていました。
Butterfly Garden
こちらは暖かい時期であればたくさんの蝶々を見ることができるButterfly Garden。
スターアトラクションの対象施設です。
通常10月までですが、暖かい日が続いているからかオープンしていました。蝶々を見ることはできませんでしたが、どんなものが好きかなど蝶々に関する知識が盛り沢山でした。
蝶々や青虫になれるフォトスポットもたくさんあります。
こちらは蝶々などの昆虫はいろいろな生物の餌になっていることを表す展示です。ネズミが蝶々を食べる絵に娘は衝撃を受けていました。
Butterfly Gardenの向かいには多くの種類のネズミを見ることができる施設「Mouse House」もありました。
Bug Carousel
そして、子供達が楽しみにしていたのがこちらのBug Carousel、虫たちのメリーゴーランドです。こちらもスターアトラクションの対象アトラクションです。
リアルな虫たちがぞろぞろ。大人はゾワゾワしてしまいますが、子供たちは大興奮!
通常のメリーゴーランドならカボチャの馬車が定番の椅子席も、こちらではフンコロガシに転がされている糞です。
このBug Carousel、まだ終わらないのというくらい長く乗れるので、子供達は大満足でした。
園内でよく見かけるのが孔雀たち。放し飼いになっていて、優雅にその辺を歩いています。
Zoo Center
Zoo Center前のサイの銅像はマスクを着用していました。
Zoo Centerの中には爬虫類が展示されています。こちらは昔テレビ番組でも話題になったコモドドラゴン。写真からではわかりにくいですが、とても大きいです。
それ以外にも大型の爬虫類が数匹展示されていました。園内にはこのように室内になっている施設がいくつかあるので、寒い時期になっても温まりながら動物園を楽しめそうです。
Children’s Zoo
子供向けのエリアChildren’s Zooの中には子供が喜ぶ遊び場がたくさんあります。
どの動物くらい飛べるか遊べる展示です。ネズミかな?サルかな?と遊びながら学ぶことができます。
小動物になりきって木の中から顔を出せるフォトスポット。甲羅に入ってカメになりきれるフォトスポットもありました。
動物になったつもりで木に登れる遊具。
こちらの細い吊り橋は大人たちもキャーキャー言いながら渡っていました。
こちらのツリーハウスのようになっている遊具は、木の階段を登っていくと…
上では滑り台になっていて、木の中から滑り出てきます!子供達は大喜びでした。
こちらはフェネックの耳がどう聞こえるかを体感できる展示です。顔をはめてみると大きな耳の中で音が反響してとても大きく聞こえました。フォトスポットとしても可愛いですね。
こんな感じで、動物だけでなくそれにちなんだ面白い展示や遊び場があります。子供たちは動物を見ながらいろいろな遊びができて大喜びでした。我が家は動物大好きな息子と動物に興味がない娘なので、いつも動物園ではゆっくり見たい息子と早くまわりたい娘の調整が大変ですが、ここはどちらもとても楽しめました!
Children Zooでは動物たちに餌をあげることもできます。こんな感じのお菓子が出てくるような機械で餌が売られています。25セントを2枚入れてレバーを回すと中から餌が出てきます。
日本とは違って容器はなくて、手で直接あげます。
やぎ、
ひつじ、
ロバ、
アルパカがいました。どの子もとても優しい感じで、安心して直接手から餌をあげられました。
ロバのところにはポンプでも水を上げられる井戸のような設備も。こちらも子供にとっては珍しくて大人気でした。
石鹸完備の手洗い場もあるので、思う存分動物たちと触れ合えます。
マダガスカル館
マダガスカル等の自然環境を再現している施設で、映画マダガスカルで見たようなキツネザルなどが展示されています。
こちらは迫力のナイルワニ。魚たちと一緒の水槽に入っていて、子供達は食べられちゃわないのかなと心配していました。
映画マダガスカルでも登場したキツネザル。仲良く遊んでいる様子も見ることができました。
マダガスカルオオゴキブリは、大きさと見た目に加えてその数にゾッとする展示です。中には卵を産んでいる個体もいて、気持ち悪すぎました。
下の写真はフォッサで、こちらも絶滅危惧種です。上野動物園にも2021年現在1匹だけいるそうです。どこにいたかな…
アシカのプール
セントラルパーク動物園同様、アシカは広々としたスペースで生き生きと泳いでいます。
アシカは大きな声で鳴くことから英語でSea Lion(海のライオン)と言われているそうです。その名の通り仕切りに大きな声を出していました。
セントラルパーク動物園同様、アシカとペンギンは時間を合わせれば餌やりを見ることができます。アシカは餌やりの際に芸も見せてくれるので、ショーとしても楽しめます。
まだまだ見たいところはあったのですが、電車で来ているため治安も不安で暗くなる前に帰りました。見られなかったライオンやゴリラなどの動物の他にも、子供たちは鳥の目線を体感できるアスレチックのようなアトラクション「ネイチャートレック」に行ってみたかったそうです。
まとめ
ブロンクス動物園は広大な敷地に多くの動物がいる動物園です。どの動物ものびのびと生活していて生き生きとした様子を見ることができました。
動物の生態を学ぶことができる展示や遊び場など工夫が凝らされていたり、虫のメリーゴーランドがあったり、餌をあげられたりと、動物好きな子もそこまでではないという子も一緒に楽しめる施設でした。
3〜4時間ほどいましたがまだ全体の半分も見られていないので、今度はもう少し早めに来てみたいと思います。
期間限定のアトラクション「ダイナソーサファリ」に行った時のことについても書いています。
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