【アメリカ自然史博物館】子供の好奇心を広げてくれる博物館

ニューヨーク

ニューヨークで最も有名な博物館「アメリカ自然史博物館」では、子供の好奇心を広げてくれるような自然に関する展示がたくさんあります。子供と一緒に大人も楽しめる素晴らしい博物館です。

American Museum of Natural History(アメリカ自然史博物館)

アメリカ自然史博物館

ニューヨークのアッパー・ウエスト・サイドにあるアメリカ自然史博物館は、自然科学に関わる展示が多数公開されているニューヨークで最も有名な博物館です。映画ナイトミュージアムの舞台としても知られていますね。

入館方法

事前にウェブサイトでチケットを購入して入館しますが、2021年10月現在は入館の際にワクチンパスポートの提示が義務付けられています。

追記:2022年7月現在はワクチンパスポートやパスポートの提示が不要になっています。

料金

料金は、大人23ドル、学生18ドル、子供(3〜12歳)13ドルで、特別展示を見る場合はさらに追加で料金が必要となります。

年会費150ドルで大人2人と子供4人が入れる年間パスポートを購入することもできます。アメリカではファミリーパスポートというのが一般的で、大人2人に子供4人までなど、グループとしての年間パスポートも販売されています。

我が家は1回行った際に子供たちの反応がとても良かったので年パスを購入しました。

追記:
ニューヨーク在住の場合、常設展示のみであれば任意の料金で入館できるそうです。
また、年に1回までかつ日時は限られてしまいますが、図書館カードを持っている方が利用できるカルチャーパスでも無料で入館することができます。

アメリカ自然史博物館の様子

入館

日時を予約をしてから行きます。休日でも来館2時間前に予約枠は空いていました。

予約の時間に行くと入り口からぐるっと長蛇の列。進みは意外と早かったです。平日だとここまで混んではいません。

入館前に、ワクチンパスポートの確認をされました。日本のワクチン接種証明書+パスポートの提示でも通ることができました。

入り口ではセキュリティーゲートを通り、予約したバーコードを提示し入館しました。

地下1階

Cullman Hall of the Universe

こちらのエリアには、地球に落ちた巨大な隕石などが展示されています。

1階

Bernard Family Hall of North American Mammals

北アメリカに生息する動物の、今にも動き出しそうな剥製が展示されています。こちらは「Caribou(カリブー)」です。

-40度以下でも生存できる「Musk Ox(ジャコウウシ)」は寒い地域に住んでいるので、展示も雪を表したものになっています。

世界最大のシカ「Alaskan Moose(ヘラジカ)」。アメリカ自然史博物館の剥製は、ただ立っているだけでなく動きがつけられているので、子供たちもとても興味を持って見ていました。

動物園のように動きはしませんが、その分近くで見られるので大迫力です!他にも多くの生物が展示されていて、ここだけでもかなり楽しめます。

ここの展示の素晴らしいところは、その生物の生態をよく表した展示になっていることです。どんな場所に住んでいるか、どんなことをしているか、親子で興味深く見ることができます。

Hall of Biodiversity

自然界の生き物の剥製や標本が所狭しと並べられています。

このホールの入り口を潜ると海の世界が広がります。

Milstein hall of Ocean Life

地球上で一番大きい生物「シロナガスクジラ」。英語ではBlue whaleと言います。広いホールの天井いっぱいにBlue whaleの模型が展示されています。

薄暗い空間の中に幻想的なクジラが印象的です。ホール内には海の生き物に関する展示がされていて、ダイオウイカやさまざまな魚、シロクマの剥製などの展示がされています。

North American Forests

巨大なMosquito(蚊)の模型。ゾッとするような見た目ですが、その構造がよく観察できます。蚊が媒介する病気の啓発のために作られたそうです。

森林の中を表現した展示がたくさんあります。森林に生きる動物や鳥の剥製、虫の模型なども展示されています。娘はこのフロアに興味があったようで、色々な生物や虫を観察して楽しんでいました。

目を惹くのがこちらの巨大なSequoia(セコイア)の切り株。

樹齢1300年以上で、直径が大人の身長以上もあるような大きさです。英語が誕生するよりも前から生きていた樹を見られるとは、感慨深いものがあります。

Spitzer Hall of Human Origins

色々な猿の剥製が展示されています。

中には猿から人間への進化の途中を表した展示もあり、猿のように毛深い体と顔に人間の特徴や動きが合わさっていて、なんとも言えない見た目とリアルさに写真に撮るのを躊躇ってしまいました。

こちらは中でも比較的人間に近くなった展示です。毛の一本一本までかなりリアルで、これをガラス越しに見るのはなんとも複雑な気分になります。

私が最も興味があったのが、なかなか見られる機会がない5万年前のネアンデルタール人の子供の骨です。まだ詳細は明らかになっていませんが、昔は子供から大人に成長するのが早かったと考えられているようです。

Mignone Halls of Gems and Minerals

様々な種類の宝石や鉱物が展示されているフロアで、入場するのに行列ができていました。娘が興味があったので並んで見てみることにしました。

中には、ピンク・緑・紫・青など色々な色の鉱物が展示されています。

宝石のエリアには、原石から綺麗にカッティングされたものまで展示されています。ライトに照らされてキラキラととても綺麗で、娘はこのエリアに釘付けでした。

女の子におすすめのエリアです!

2階・3階

2階にはアジアやアフリカに住む動物の剥製が展示されていて、ライオン・ゾウ・ゴリラなど子供が喜びそうなエリアがあります。

Hall of Primates

こちらは猿の剥製と骨格標本が展示されているフロアです。

このフロアは平日の朝一番で行ったので、薄暗さと猿の骸骨に息子は恐怖でいっぱいだったようで、一瞬で出てきました。

Hall of Birds of the World

世界の鳥の剥製が展示されています。

こちらも他のホール同様とてもリアルで、その鳥たちがいる空間が再現され、ペンギンの展示には赤ちゃんペンギンの剥製もいました。

History of Asian Mammal

こちらはアジアに生息する動物の剥製が展示されているホールです。

サイや像など日本でもお馴染みの動物の剥製が並びます。

こちらは狼かと思ったらWild Dog(リカオン)でした。群れで鹿を狙っている様子が表されていて、ある意味動物園よりリアルな描写です。

2階と3階には世界の様々な地域に住む人々に関する展示もあります。これもまた子供にとっては怖かったようであまりよく見られませんでしたが、アジアに関する展示のところは怖くなかったようです。馴染みがある風景という感じなのでしょうか。

日本の展示もあり、雅楽が流れていました。

4階

4階には恐竜の骨がたくさん展示されています。恐竜大好きな息子は大興奮!

Hall of Ornithischian Dinosaurs

このエリアにはトリケラトプスやステゴサウルスの骨格標本が展示されています。トリケラトプスはラテン語で「3本のツノがある頭」という意味なんだそうです。現代の動物に比べて大型なのでとても迫力があります。

恐竜の卵の化石です。ヒビも入っていて大人も大興奮!

Hall of Advanced Mammals

インディアナ州で見つかった11,000年前に生きていたマンモスの骨格標本が展示されています。

他にも身近な動物の骨格も展示されていて、いつも見ている外見と骨の作りの違いが面白かったです。

部屋から出てしまうほどの大きさの恐竜の化石。すごい迫力でした。

Hall of Saurischian Dinosaurs

子供達が大好き「Tyrannosaurus rex(ティラノサウルス)」は、常に誰かが写真を一緒に撮っているくらい大人気の展示でした。歯の一本一本まで迫力がすごいです!

こちらは「Apatosaurus(アパトサウルス)」。ブラキオサウルスかと思いましたが、また違う恐竜のようです。とても大きくて首や尻尾が長い超大型恐竜です。

恐竜が展示されているエリアにはDINO STOREという恐竜に関するお土産ショップがあります。

ここのお土産ショップはあまり広くないのですが、子供達がとても喜んだのが、その外にある「Souvenir Pennies」という機械です。日本でも観光地などで見かけますが、こちらは自分の1セントがメダルに変わって出てきます!

25ドル2枚と1ドル1枚を入れてハンドルを回すと…

1セントが変形して模様がついて出てきます。今回は恐竜とシロナガスクジラにしました!

硬貨を変形させるので、日本ではきっとできない経験ですよね。

Museum Shop

館内にはMuseum shopがいくつかありますが、一番広くて色々と揃っているのが2階にあるMuseum Shopです。

入り口では3,200ドルのティラノサウルスのぬいぐるみがお出迎えしてくれます。恐竜というよりエイリアンのような見た目です。。。

宇宙の展示に因んで宇宙食がたくさん売られていました。

バービー人形も宇宙飛行士。

バービーは様々な職業やスポーツなどとても種類が多いことでも知られていますね。

車椅子などユニバーサルで多彩なラインナップが魅力です。自然史博物館にはサファリレンジャーのバービーもいました。

恐竜や動物の展示に因んだコーナーには、大型のぬいぐるみから小さなものまでずらりと並んでいました。

息子が選んだのがこちらのセット。恐竜や岩、木などが23ピースもセットになっています!

たくさんの種類の恐竜があり、息子は大喜びでたくさん遊んでいます。バケツにしまえるので、しっかり片付けをしてくれるのも親としては嬉しいですね。

娘が買ったのはこちらのストーンコーナー。娘の1番のお気に入りの宝石と鉱物のコーナーに因んだお土産で、小さな袋に好きな石を詰められるものです。

自分がお気に入りの石を探す楽しみも合わせて6ドルはリーズナブルでした。

48種類の石がセットになったコレクションセットも購入している子を見かけました。

ワクチン接種会場

なんと館内にはワクチン接種会場がありました!こんなところでもワクチンを受けられるなんて驚きです。

まとめ

恐竜、動物、海の生き物、森の生き物、宝石・鉱物、人類など、自然に関わる様々な展示が見られるアメリカ自然史博物館。とてもリアルで子供から大人まで興味深い展示が盛り沢山です。

息子と娘でそれぞれ興味がある展示が異なるのもとても面白かったです。子供それぞれの興味がある分野を広げてあげられる経験になればいいなと思います。

来館後1ヶ月以内なら差額を払って年間パスポートに変えられるそうです。うちの子供たちもとても気に入ったので、帰ってきてすぐ年間パスポートを購入しました!

追記:新館リチャード・ギルダー・センター

2023年5月にオープンした新館「リチャード・ギルダー・センター」についてはこちらに書いています。

追記:特別展示

アメリカ自然史博物館では定期的に変わる特別展示が行われています。私が行った特別展示について随時追記していきたいと思います。

The Nature of Color

2021年12月5日まで開催されている特別展示です。

The Butterfly Conservatory

2021年11月20日から2022年5月29日まで開催されている特別展示です。

The Origami Holiday Tree

2021年11月24日から2022年1月9日まで展示されている特別展示で、毎年ホリデーシーズンに登場する折り紙のクリスマスツリーです。

Sharks

2021年12月15日から2022年8月14日まで開催されている特別展示です。

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