ニューヨークでは子供の鉛中毒が問題となってきました。近年では少なくなってきているものの、6歳までは毎年血液検査を受けることが推奨されています。今回3歳の息子が初めて鉛の血液検査を受けてきました。
ニューヨークと鉛中毒
ニューヨークで住居を選ぶ際に気をつけなければならないこととして「鉛中毒」があります。
鉛中毒は、鉛を直接飲み込むことで起こります。特に子供が鉛中毒になった場合は体の発達や脳の成長に影響を及ぼすため、ニューヨークでは、1歳と2歳で血液検査をして鉛中毒になっていないかを調べます。そしてその後も6歳までは毎年検査をすることが推奨されています。
古い建物が多いニューヨークでは鉛の使用が禁止される前に建てられた住居で、依然として鉛に触れる可能性があるようです。
息子が鉛の血液検査を受けました
息子と鉛の検査
息子は3歳ですが、今まで日本にいたこともあり鉛の検査を受けたことがなかったため、今回医師から勧められて念のため血液検査を受けることになりました。
病院では鉛中毒のリスクを調べるため、住居の築年数、よく遊びに行くお友達のお家に古い物件はないか、手を口に入れる癖はないか、などの質問を受けました。
Quest(検査施設)での検査
採血は息子が通っている病院では受けられなかったため、Questという検査施設に行って受けました。事前に予約し、当日は病院の先生からいただいた血液検査のオーダー票を持って採血を受けに行きました。
日本では子供はあまり採血する機会がないため娘の時にも経験がなく、3歳の息子にできるのか不安でした。アメリカでは1歳から鉛の検査のため採血をするそうですが…。息子は最近きちんと説明をするとよくその意味を理解して行動できるようになってきたので、事前に採血をすることとその目的を噛み砕いて説明しておきました。
検査施設についてから不安そうにしていた息子ですが、先生に「Brave boyでいられる?」と聞かれ「Yeah!」と返事をし、泣かずに採血を終えることができました。先生からは「動くと採血できないから、お母さんしっかり押さえておいてね」と言われていたのですが、私の力は全く不要なくらい動かずに終えることができました。
3歳の採血では大人と同じく翼状針を使っていて、意外にもスムーズに血がチューブを流れていっていて驚きました。1歳など年齢が低い子は指の先から絞り出して採血したりするそうです。
後で息子に聞くと痛かったそうですが、必要性を理解して我慢できるようになったんだなと感心させられました。
結果
結果は数日後に電子で届きました。6歳までの検査では <3.5 mcg/dLが正常範囲だそうです。息子は<1.0 mcg/dLで問題ありませんでした。
アメリカに住んでまだ1年以内なので問題ないだろうとは思っていたものの、鉛中毒が子供に与える影響を考えると心配もあったので、念の為検査しておくことで安心材料になりました。
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