英語を母国語としない子供たちの言語をサポートしてくれるENL(English as a New Language)。ニューヨークに来て1年目のENLの様子と、2年目に向けて受けた進級テストについてご紹介します。
ニューヨークのENL
他民族が暮らすニューヨークでは、ELL(English Language Learner)Programsというプログラムがあります。英語を母国語としない子供たちの言語をサポートするプログラムで、ニューヨークでは公立小学校ならどの学校でも基本的にENLのクラスが置かれています。
現地校に通いはじめた当初、娘は5段階あるうちの下から2番目のレベルに振り分けられました。小さい頃から英語を細々とやっていたこともあり、「ある程度わかっているところもあるのでこのレベルに振り分けられる」と言われました。
小学生低学年だと平均的には2年ほどでENLを卒業する子が多いようで、娘の周りの子も2〜3年で卒業している子が多いです。
娘とENL1年目
娘は下から2番目のレベルだったので、1日1時間程度クラスから抜けてENLの教室で同じ内容を英語で教えてもらうという時間がありました。ENLでは1クラスあたり生徒が4〜5人で、専門の先生が担当してくださいます。
何をしているかの詳細はわからないのですが、年に数回ある面談で娘の書いたWritingを見せてもらったり、進捗を教えてもらいました、また、娘もこんな音に合わせてこんなことをしたとか楽しそうに話していました。通常のクラスで行われる英語(国語)の授業を個別で丁寧に教えてもらっているイメージかなと思います。
娘はENLのクラスがとても好きですが、クラスでお友達と遊んでいる時にENLに行かなくてはならないこともあるそうで、唯一それだけが嫌だと言っていました。
娘と初めての進級テスト
ENLを始めてから7ヶ月ほど経過した頃、来年に向けての進級テストがありました。当時文章がだいぶ書けるようになり、お友達とのコミュニケーションもとれるようになっているなと思う一方、正直まだまだ頑張らなければいけないと感じていました。「まだ7ヶ月しか経っていないし1年目でのENL卒業は難しいと思うから、今より少しレベルアップできるといいね」と娘とも話していました。
ENLの進級テストはニューヨーク市全体で統一されているテストで、受験は学校で行われますが採点はニューヨーク市で一括管理された採点となります。
テストにはReading、Speaking、Writing、Listeningの全項目があり、1日あたり1時間から1時間半の受験時間で3日間かけて行われました。結構な分量なので低学年の子がこれを数日かけて受けるということにも驚かされました。
ウェブ上にサンプル問題があり、学校でもそれを使って事前に練習をさせてくれたそうです。
進級テストの結果
結果は新学期になってから教えていただきました。Reading、Speaking、Writing、ListeningがそれぞれScore30〜90でつけられ、トータルの点数でENLのレベルが決まります。
結果は…なんとENL卒業でした!親子共に信じられなくてレターの宛先が間違っていないか確認してしまいました。後日先生から結果の説明があり、Reading、Speaking、Writingでは正答率80%越え、Listeningに至っては満点でした。
娘の頑張りはもちろんのこと、ENL制度やENLの先生のサポートなどあってのことで、本当にありがたいです。また、英語がわからない頃から娘と遊んでくれてきた友人たちのおかげでもあると思います。かなり上達したもののまだ現地の子と同じレベルとは言えないと思うので、これからも学校や友人とのやりとりを通して上達していってくれたら嬉しいなと思います。
コメント