5歳の娘が最近ボードゲームが大好きなため、遊びながらプログラミングを学べるゲームはないかと探していて見つけたROBOT Turtles。Googleのプログラマーがの自分の4歳の双子のために開発したボードゲームで、小さい子でも遊びながら自然とプログラミングの基礎を身につけることができる優れものです。
ROBOT Turtlesとは?
Googleのプログラマー Dan Shapiroさんが4歳の双子のために開発したボードゲームです。ROBOT Turtlesの名前の通り、「ロボットのカメ」を「コマンド」カードを使って動かし、宝石を手に入れます。
開発者のDan Shapiroさん自身7歳からプログラミングをしていて、「子供は何歳からプログラミングを学べばいいのか?そもそも文字が読める必要はあるのか?」と考えたそうです。さらに普段子供と遊んでいるゲームについて、「子供向けのゲームは“単純に運で勝敗が決まるもの”か“子供が気づかないようにこっそり大人が負けてあげる中で練習するもの”ばかり」だと感じていて、「自分の子供と楽しく遊べるプログラミングゲーム」を作るに至ったそうです。
4歳の子供たちのために作ったとあって、ルールも単純で、小さい子でもパソコンを使わずにプログラミングの基礎を遊びながら自然と身に付けることができるゲームです。
対象年齢
4歳以上
4歳以上となっていますが、文字が読めなくてもできますしルールもシンプルなので、3歳くらいでも十分楽しめるのではないかと思います。
プレイ人数
2〜5人(うち1人は大人)
カードの種類
- ロボットタートルカード:カメのカード
- 宝石カード:カメが目指すゴールのカード
- バグカード:コマンドを間違ったときに1つ戻れるカード
- コマンドカード:カメを動かす指令を出すカード(右に回る、左に回る、前に進む、レーザーで氷の壁を溶かす、Function Frog)
- 障害物カード:氷の壁、石の壁、木箱
遊び方
プレイヤー
- プログラマー役:1〜4人
- コンピューター役:1人(大人)
プログラマー役であるプレイヤー(子供)は、カメを宝石まで移動させるプログラムをコマンドカードを使ってプログラミングします。プログラムを実行するのは必ずコンピューター役の大人が行います。これは、プログラマーがプログラミングした内容をコンピューターが実行するという実際のプログラミングを再現しています。
準備
まずプログラマー役の各プレイヤーは、以下のカードを持ちます。
- ロボットタートルカード
- 宝石カード
- バグカード
- コマンドカード1セット
バグカードとコマンドカードは種類別に子供の前に並べておきます。例えば、左から「バグカード」「コマンドカード(左)」「コマンドカード(前)」「コマンドカード(右)」のような形です。
「ロボットタートルカード」をボードの一番角、「宝石カード」を中心部に置きます。これで準備完了です。
プレイ開始(初級編)
初級編では「障害物カード」を使わず、シンプルにゲームを行います。「障害物カード」を使わないので「コマンドカード」は「右、前、左」のみを使用します。
複数人で遊ぶときは年齢の小さい子から1枚ずつ「コマンドカード」を出します。「コマンドカード」に従ってコンピューター役のプレイヤーが「ロボットタートルカード」を動かします。プログラマー役のプレイヤーは間違ってしまったと思ったら「バグカード」を出して『バグ!!』と言うことで、1つ前の状態に戻すことができます。
宝石にカメがたどり着いたらゴールです!
プレイ開始(中級編)
基本的なルールは初級編と同じですが、「障害物カード」を置いてゲームを難しくしていきます。「障害物カード」の量によって難易度の調整ができます。
障害物カード
「障害物カード(氷の壁)」を置くと、そのマスは通れなくなるので、避けるようなプログラミングをする必要があります。「コマンドカード(レーザー)」で氷の壁を溶かせば通れるようになります。
「障害物カード(石の壁)」も置かれたマスは通れなくなります。氷の壁と異なり、石の壁は壊せないので避けて移動するしかありません。
「障害物カード(木箱)」は、押して動かすことができます。ただし、押した先に「氷の壁」や「石の壁」がある場合には動かせません。
プレイ開始(上級編)
様々なルールを加えることでさらに難易度を上げることができます。
3コマンド
プレイヤーが一度に出す「コマンドカード」を3枚に増やします。もちろん「バグカード」を出したときは1つ前に出した3枚の「コマンドカード」分の指令をもとに戻すことになります。一度に動かすマスが増える分、難易度が上がりプログラミングの思考力がつきます。
プログラミングをする
さらに難易度を上げ、一度に宝石までたどり着くための全てのプログラミングをします。つまり、カメがスタートから宝石にたどり着くまで、どのような動きをすれば良いかを考え「コマンドカード」を並べていきます。
完成したらコンピューター役の大人が「コマンドカード」に従いカメを動かします。プログラミングが間違っていていたときは、「バグ!」と言ってカメをスタート地点に戻し、間違っていた「コマンドカード」を修正します。これを繰り返しゴールを目指すことで、実際のプログラミングのような全体を見通したコマンドを考えられるようになります。
Function Frogを使う
「コマンドカード(Function Frog)」は、複数の処理をまとめて実行できるカードです。例えば、「右・前・左・前」という動きを複数回するときは、この動きをまとめて「コマンドカード(Function Frog)」1枚で実行することができます。実際のプログラミングが再現されていて面白いですね!
まとめ
幅広い難易度で4歳から遊びながらプログラミングの基礎を身につけることができる「ROBOT Turtles」。プログラマーが開発したというだけあって、コマンドをまとめて処理できるカードやバグカードもあって実際のプログラミングを再現しているところが秀逸です!お子さんへのプレゼントや年末年始などの長期休みの団らんにおすすめです。
お手軽に無料でプログラミングを学べるアプリもあります!
コメント