子供の頃に作ったプラ板を久々に作りました。色鉛筆やパステルで色をつけたり、コーティングをしたりといろいろ進化していて大人も楽しめました。材料は100円ショップでも購入でき、作業自体も簡単なので子供と一緒に楽しめます!やってみて気づいたコツについてもまとめています。
プラ板
プラ板とは、絵などを書いたプラスチックの板をオーブンで焼き縮ませて作るものです。子供の頃に作ったことがある方も多いのではないでしょうか。
イメージは油性ペンで絵を描くというものでしたが、最近はハンドメイドでも人気があり、さらに繊細なものが作れるようになっています。
作ってみました
絵や文字を書く
まずはプラ板の表に油性ペンで文字や絵を描きます。プラ板は透明なので下に好きな絵を弾いてなぞるだけで作れます。絵心がなくてもなぞるだけなのがありがたいです。
油性ペンなら何でもOKと思っていましたが、調べると焼いた後に滲んでしまうものもあるそうです。マッキーは問題なく綺麗に仕上がりました。
このまま色付きの油性ペンで塗っても良いのですが、裏面にやすりをかけると色鉛筆などでも色付けができるようになります。油性ペンとは違って淡い色合いや濃淡が出せるので楽しいです!
やすりをかける
紙やすりで裏面にやすりをかけます。削らなすぎるとムラになり、削りすぎると色付きが悪くなるそうです。また、向きも一方向ばかりよりいろいろな方向からかけたようが良いそうです。
今回は縦・横・円を描く感じの3パターンでやすりをかけました。形に切り取る前にかけたほうが隅まで均一にかけられました。
こんな感じで白っぽくなるので、ここに色鉛筆などで色付けをしていきます。
色を付ける
下の写真の絵の部分が色鉛筆で色をつけた部分です。油性ペンよりは淡い色合いや濃淡を出すことができます。細かい部分も色付けしやすいのでとっても楽しいです!
絵以外の背景部分はパステルで色付けをしました。パステルは100円ショップにも売っているので手軽に試せます。
パステルで直接色をのせて指で伸ばすパターンとパステルを爪楊枝で削ってその粉をのせていくので色の濃さが違いますが、今回は爪楊枝で削った粉を指でのせていきました。
焼いて縮める
色付けが完成したら、アルミホイルの上にのせてオーブンで焼いていきます。今回はキーホルダーにできるように穴あけパンチで穴を開けておきました。普通の穴あけパンチで綺麗に開けることができます。
あっという間に丸まっていきます。
こんなにグニャグニャで大丈夫かと心配になりますが、しばらくすると真っ直ぐになってきます。
真っ直ぐになって縮み切ったらオーブンから出して本などまっすぐなものを上に置いて平にします。すぐ冷めて固まってしまうので、準備しておいてオーブンの近くで作業したほうが良いです。
オーブントースターで焼きますが、オーブンレンジのオーブン機能でも焼くことができました。オーブンレンジは熱の伝わり方が均一でないのかちょっと歪んでしまいましたが、可愛く仕上がりました。色味はやはりだいぶ濃くなりますね。
作ってみてわかったコツ
今回いろいろな動画や情報を見ながら手探りで試した中で、いくつかポイントがあったのでまとめます。
絵の書き方
油性ペンでも焼いた後に滲むものもあるそうですが、マッキーペンは問題なく使えました。透明なので下に好きな絵を敷いてなぞるだけで綺麗にデザインできるので、とっても簡単です。多少歪んでも縮むとわかりにくくなるので問題なしです!
それでも細かいデザインだと潰れてしまったり、歪んでしまうこともあるかと思います。そんな時に便利なのがインクジェットプリンター用のプラ板です。
これがあれば好きなキャラクターも完コピできて最強ですね!
やすりのかけ方
やすりは形に切り取る前にかけたほうが端まで均一にかけられました。
削らなすぎるとムラになり、削りすぎると色付きが悪くなります。また、向きも一方向ばかりではなく多方向から削ったほうが均一に色がのせられるので、縦・横・円を描く感じの3パターンでかけました。
ヤスリの粗さは#400くらいが便利だそうで、確かに綺麗にできました。
色のつき方
焼く前後の色の濃さ
プラ板は焼いて縮むので色味が濃くなります。下の写真の左側が焼く前、右が焼いた後です。かなり淡く塗っても濃くなるので、思ったより薄い色合いにしておくのが良いです。
パステルののせ方による色味の違い
パステルを爪楊枝で削ってその粉をのせていく方法とパステルで直接プラ板に色をのせて指で伸ばす方法で色の濃さが異なります。上の写真の上段が爪楊枝で削った粉をのせたもの、下段が直接パステルで色をのせてそれを指で広げたものです。方法によっても濃さが異なるので活用したいですね!
いろいろな色があったほうが好きなデザインが作れますが、100円ショップで売られているものでも綺麗に仕上がりました!
穴を開ける位置
穴あけパンチを奥まで差し込んで穴を開けると小さな丸カンでは穴に届きませんでした。大きな丸カンを使うか、穴を開ける位置を端に近い位置にしたほうが良さそうです。
コーティング
トップコート
トップコートでコーティングできるとのことで試してみましたが、油性ペンが溶け出して綺麗にできませんでした。また、ムラになりやすかったり溶剤の匂いがきついという難点がありました。
レジン
最近ハンドメイドでもよく使われているレジン。100円ショップにも売っています!
レジンは焼いた後のプラ板にのせて爪楊枝で広げていきます。爪楊枝で泡を潰します。ネイル用のUVライトがあれば便利ですが、なくても日当たりの良いところに置いておけば1時間ほどで硬化しました。
レジンはのせた直後はほとんど滲んでいませんでしたが、硬化させるために置いている間に上の写真のように若干滲んでしまいました。UVライトが家にあって一瞬で固められるなら綺麗に作れそうです。
裏側にレジンをのせることで色落ちもしなくなりますが、レジンをのせる前より色味が薄くなったように感じます。レジンでコーティングする場合は濃い目の色味にしておくのが良いと思います。
また、すりガラスのようだった風合いも透明になるので、風合いを残したい場合は使わないほうが良いかもしれません。
見た目はぷっくりしてとても可愛くなります!
水性ニス
レジンと並んでおすすめとされているのが水性ニスです。今回は試していませんが、滲まずに仕上がるそうです。
木工用ボンド
コーティング剤ではないのですが、手元にあり「コーティングできそうでは?」と思い使ってみました。
ボンドは粘性があるのでのせるのも簡単でした。乾燥には数時間かかりましたが、見た目的にはレジンに近い感じで油性ペンでも滲まず、意外に良い仕上がりでした。剥がれやすいかなと思いますが今のところ問題なさそうです。
オーブンでの焼き方
敷くもの
縮む際に溶けるプラ板がくっつかないように、アルミホイルをくしゃくしゃにしてから平らにして使います。平らにしていないとアルミホイルのデコボコで縮む際の歪みがキツくなりました。魚焼き用のホイルだとくっつかずさらに平らでとても便利です。
歪み
我が家ではオーブンレンジのオーブン機能を使ったのですが、焼く時に歪んでしまいました。オーブンの熱の伝わり方が均等でないからかなと思い、焼いている途中で2回ほど回転させたところ、歪みが小さくなりました。写真左が回転なし、右が回転ありです。(サイズはもともと違うものです。)
まとめ
プラ板は好きな絵をなぞるだけで簡単にデザインができ、色鉛筆で塗り絵のように色付けができるので、子供でも簡単に作ることができます。6歳の娘も絵をなぞったり色をつけたりするのが楽しいようです!オーブンで焼いて縮む様子も面白いので、お子さんと一緒に楽しまれてみてはいかがでしょうか。
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