スパイというと映画の世界のことのように感じますが、アメリカにおけるスパイの歴史は長く、「スパイスケープ」はそのスパイに焦点を当てた博物館です。他の博物館にはあまりないような、アトラクションを楽しみながらスパイについて学ぶことができる面白い施設です。
SPYSCAPE(スパイスケープ)
スパイスケープはスパイに関する博物館です。ニューヨークにはさまざまなタイプの博物館がありますが、スパイスケープは他とは違った新しいタイプの博物館で、アトラクションを楽しみながらスパイについて学ぶことができます。
スパイスケープに行ってきました
事前にオンラインでチケットを購入して行きました。
まずは受付でチケットを提示してタグのついたリストバンドを受け取ります。このリストバンドを使って館内のアトラクションにチャレンジしていきます。
館内にはスパイに関する展示や説明があります。スパイ映画「007」のジェームズボンドなど架空の人物のものから、実際に世界で活躍(暗躍?)したスパイたちについての展示もありました。
暗号についての展示では、昔実際に使われていた機械などを見ることもできました。
昔暗号の解読を行っていた人々の大半が女性だったそうで、その部屋の様子が再現されていました。戦争では作戦保護のために暗号が使われており、暗号解読の重要性はとても高いものだったようです。
暗号の重要性と聞いて、国立アメリカ・インディアン博物館に行った際に知ったことを思い出しました。英語話者が作る暗号は他国にも解読されやすく、アメリカは戦争中に難解な暗号を作ることに苦労していたそうです。そんな時活躍したのが複雑で文字を持たないネイティブアメリカンの方々で、彼らの言葉をもとに暗号を作ってコードトーカーとして働いたそうです。自然に近いイメージのネイティブアメリカンの方々が、戦争の最前線とも言えるコードトーカーとして働いていたことに驚かされました。
ニューヨークには歴史に関する博物館が多く、違う博物館で学んだ知識が今回のようにつながっていくのも面白いところです。
館内にはさまざまな体験型アトラクションがあり、それを元に自分がどのタイプのスパイに向いているかを診断してくれます。下の写真のような機械に、受付で受け取ったリストバンドをかざしてアトラクションをしていきます。
度胸を試すもの、自分のパーソナリティーに関するもの、規則性の理解力を試すものなどさまざまなアトラクションがありましたが、個人的に一番面白かったのが下の写真のアトラクションです。
円形の部屋の壁一面に映された防犯カメラを見ながら、指示された人物を探してそのカメラの番号を答えていきます。ヒントをもとに360度に広がる画像を見渡しできるだけ早く特定するという、まるでスパイ映画の中にいるような感覚を味わえるアトラクションでした。
他にも暗号を解読するアトラクションや、
小さな部屋の壁一面にボタンがありレーザーに当たらないようにしながらいかに早く正確にボタンを押せるかを測定するアトラクションなどもあり、子供だけでなく大人も童心に戻って楽しめました。
最後には館内でしたさまざまなアトラクションの結果をもとに、どんなタイプのスパイに向いているかを診断してくれます。ウェブ上で詳しく診断結果を見ることもでき面白かったです。
まとめ
ニューヨークにある多の博物館はCulture PassやIDNYCなどで無料で行けるのですが、スパイスケープはその対象外ということもありずっと後回しにしてしまっていました。実際に行ってみると予想以上に楽しくて、ミッション系のアトラクションが好きな方には是非行ってみていただきたい施設でした。
スパイというと子供にはちょっと難しく感じるかもしれませんが、フィールドトリップ(遠足)で訪れる学校もあるくらいなので、小学校中学年くらいであれば子供でも楽しむことができます。ただし、中ではさまざまなミッションをこなして行くため、ある程度の英語の理解力等は必要になります。
子供と行っても楽しめる博物館ですが、大人だけでゆっくり楽しむのも良いかもしれません。
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