IDNYCはニューヨーク市民のための無料のIDカードです。身分証明書として使えるだけでなく、持っているとさまざまな特典を受けることができます。
IDNYC
10歳以上のニューヨーク市民を対象とした無料のIDカードで、取得するにあたって国籍やビザの種類などは問われません。運転免許を取らなくてもIDを持てるため、駐在妻の方で取得される方も多いIDです。
さらにIDNYCを持っていると、博物館や動物園などの入場料が1年間無料または割引になったり、コストコの20ドル分の商品をもらえるなど様々な特典があります。対象となる博物館などはIDNYCのウェブサイトに記載されていますが、以下のような施設があります。
- American Museum of Natural History
- Apollo Theater
- Brooklyn Children’s Museum
- Carnegie Hall
- Central Park Zoo
- Metropolitan Museum of Art
- Museum at Eldridge Street
- Museum of Modern Art
- Museum of the City of New York
- New York Aquarium
- Wildlife Conservation Society at the Bronx Zoo
身分証明書ではありませんが、ニューヨーク公共図書館のカードもさまざまな美術館や博物館が無料になりとても便利です!
IDNYCの取得
予約
IDNYCを取得するには事前にオンラインで予約する必要があります。マンハッタンには5箇所ほど申請ができる場所があります。申請場所と希望日を選んで予約を取りました。
先まで予約が埋まっていることもあると聞いていたのですが、私が予約した時も最短で予約が取れたのは約2ヶ月先でした。キャンセルが出ることもあるので、急ぎの場合はこまめに空き状況を見ると良いようです。
必要書類
必要書類は、申請書と本人確認書類と居住地確認書類です。
申請書には、氏名、性別、生年月日、住所などの他に、身長、瞳の色などの項目もあります。また、臓器提供の意思表示も記載できるようになっています。
ニューヨークでは書類関連は様々な言語のものが用意されていることが多いのですが、今まで日本語の書類に出会ったことがありませんでした。しかし、IDNYCの申請書はなんと日本語のものも用意されていました。ただし手書き専用なので、電子的に入力したいのであれば、英語のものの方が電子入力に対応しているので便利でした。
本人確認書類としては身分を証明する書類が3ポイント分必要です。免許を持っていない方であれば、日本のパスポートとアメリカのビザで4ポイントになるのでその2つを持っていけば大丈夫でした。また、申請者の顔写真が記載されたものと、生年月日が記載されたものが必要ですが、これらの条件はパスポートで満たされます。
居住地を確認する書類は、公共料金の請求書や不動産の契約書などが該当します。こちらは本人の名前が記載されている必要があります。
申請
予約時間少し前に予約した申請場所に行きます。
申請はとても簡単でした。まずは受付で必要書類を提出して名前が呼ばれるのを待ちました。
しばらくすると名前を呼ばれ、窓口に行きました。窓口ではスタッフの方が申請書類に基づいて入力した内容が間違っていないかを確認し、写真を撮ってもらい、申請書の控えをいただき、申請完了でした。
カードは1ヶ月ほどで自宅に送られてくるそうです。
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