アメリカでは1年間お世話になった方々にクリスマスチップを渡す習慣があります。娘の学校では先生にもお渡ししたのですが、その時の出来事が興味深かったのでご紹介します。
クリスマスチップとは
アメリカでは1年間お世話になった方々にクリスマスチップというものを渡す習慣があります。渡す相手はこの1年お世話になった方で、マンションのスタッフ、ベビーシッター、行きつけの美容師・ネイリスト、学校の先生などに渡すのが一般的です。
学校の先生に渡すクリスマスチップについては学校によって異なるようで、個人的に渡すところもあればクラスペアレンツ(学級委員)が取りまとめてくれるところもあります。
学校の先生へのクリスマスチップ
娘は現地校(公立小学校)に通っています。クラスペアレンツの方に事前に聞いてみたところ、娘の学校は取りまとめて行うそうで、後日案内が来るとのことでした。
クラスペアレンツの方からの連絡はクリスマス3週間前くらいに来ました。その内容によると、
- 任意でクリスマスチップを集める
- 集めたチップをお世話になっている先生に割り振って渡す
- 金額の決まりはないけれど過去の一例としては40ドル
例年のことがわからない我が家は、メールに書かれていた参考金額をその日のうちにお支払いしました。先生にお世話になっているし、これでも少し少ないかなと思いつつ…。
2週間の集金期間を終えた時点で再びメールが来ました。
クラスには約25人の生徒がいるのですが、そのうちチップを支払ったのは4家庭だったそうです。低所得の家庭もあるので全員とは言わないものの、日頃お世話になっているので80%くらいの家族は出すものと思っていたのですが、たったの16%でした。あまりの参加率の低さに、「返金してもらって直接先生にお渡ししたいかも」と思うくらい衝撃的でした。
その後クラスペアレンツからの再度の呼びかけにより、最終的には60%近くの家庭が参加したそうです。それでもあまり参加率が良くなくて驚きましたが、無事渡すことができてよかったです。日本だとこういう場合任意でもほぼ100%集まると思うのですが、アメリカでは任意と言われると本当に任意なのだなと再認識しました。
逆の意味で驚いたのが集まった金額です。メールで目安とされていたのが40ドル。「40ドルで15家庭なので合計600ドルくらいかな、いや、最初は出すつもりがなかった家庭が多いからもっと少ないかな」と思っていたのですが、最終的に集まった金額は1100ドル!出資した15家庭で割ると1家庭73ドルでした。あれ、、、わが家少なすぎ?というくらい多くのチップが集まっている。。。「最初返してほしいかもなんて思ってすみません」と申し訳ない気持ちになりました。
最初16%の家族しか出していなかったので、その時の人たちが多く出していたのか、初め出す気はなかったけれど後から出した人が多めに払ったのか。そんなことあるのかなぁ…なんとも不思議でした。
最初にクリスマスチップを出したのがたったの4家庭だったことにも驚愕しましたが、最終的に集まった金額の多さにも逆の意味で驚かされ、とても興味深い出来事でした。来年どうしようか悩ましいです。
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