「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された江戸風情が残る佐原の町並み。舟めぐりではゆったりと舟に揺られながら歩くのとはまた違った町の景色を楽しむことができます。
基本情報
場所
千葉県 香取市 佐原
駐車場
佐原の町並みの周辺にはいくつか駐車場がありますが、すぐ見つけらるほど多くはなく場所によっては満車になっているので、事前にいくつか場所を把握しておいた方が楽だと思います。
佐原の様子
佐原の町並み
「江戸まさり」と言われた佐原の町並み。その面影を残した街並みを生かした街づくりに取り組んでいて、平成8年には「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されました。
現在「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されているのは43道府県101市町村123地区で、埼玉の川越・京都の祇園・岡山の倉敷など昔ながらの街並みを残している有名な地区も含まれています。
佐原には、町に流れる川を中心に昔ながらの街並みが残っています。3月現在は柳が新芽の状態でしたが、暖かくなるとさらに緑が深くなり風情が出ます。
平成28年には「日本遺産」にも選ばれました。
昔懐かしのポスト。集配時間も書かれていてきちんと使われているようです。
佐原では、歴史ある家に残る古い道具やお宝などを公開して観光客に楽しんでもらう「佐原まちぐるみ博物館」をされています。年間を通した常設展のほかに、「雛めぐり」「五月人形めぐり」「お正月飾り」などの企画展も行われています。
3月現在は「雛めぐり」が行われていて、江戸・明治期の和紙で制作した雛人形、御所を模した建物の御殿飾りなど、各家に伝わる雛人形が店頭や川沿いに飾られています。娘も自分の雛人形とはまた違った歴史ある雛人形に興味津々でした。
外観は昔の風情を残しながら、中は新しいお店が入っているところもあります。
昔ながらの雰囲気を残しながら改装された店内では、食事やスイーツをいただくことができます。
佐原は昔からの家業を引き継いで営業を続けている商家が多いそうです。コロナの影響もあってか思ったより閉まっているお店が多い印象でしたが、昔ながらのお茶屋さん・耳かき屋さん・お蕎麦屋さん・鰻屋さんなど風情あるお店を見て回ることができました。
ドラマ「東京バンドワゴン」のロケ地となった「遅歩庵 いのう」も佐原にあります。「遅歩庵 いのう」は、なんと伊能忠敬末裔が経営されているカフェです！
小江戸さわら舟めぐり
子供たちが一番楽しんだのが「舟めぐり」です。
所要時間約30分で、大人1,300円、小学生700円です。小船なので2歳児が乗れるか心配でしたが、特に年齢制限はないとのことでした。順次運行されているので、待たずにすぐ乗ることができました。
エンジンのついた舟に乗って川を巡ります。ガイドの方が街並みや建物の説明をしてくださいます。
白鳥もいて、舟に慣れていて近づいていっても慌てず優雅に泳いでいました。こんなに近くで見られることはなかなかありませんね。
気持ちいい風を切りながら進む舟から見る街並みは散策とはまた違った風情がありました。
昔は1〜2軒ごとに川に繋がる階段があったそうで、今は石垣で埋められていますが名残は残っています。
途中いくつか橋もくぐって行きます。
まだ新芽の柳や枝垂れ桜が川沿いにありました。緑が深くなるとまた違った景色が楽しめそうです。
こちらの洋風の建物も保存地区になってから建てられたそうです。保存地区になってからなのに洋風なの？と意外でしたが、昔の診療所はこういった洋館だったそうで、それをイメージしてこのデザインでOKが出たそうです。確かにドラマで見る昔の診療所はこんなイメージですね。
昔から続く醤油屋さんもあり、今は佃煮の販売なども行われています。
現在はコロナで行われていないそうですが、夏と秋には山車も出る大きなお祭りがあるそうです。
ガイドさんのお話を伺ってから再度町を散策すると新たな発見があって面白かったです。2歳児が30分水の上で静かにしていられるかと心配でしたが、途中に白鳥や鴨などの鳥がいたり、面白い建物があったり、橋の下を通ったりと飽きずに楽しんでしました。
街並みの景色を楽しみつつのんびり舟に揺られるのはとても気持ちよく、佐原に行かれたら是非乗ってみていただきたいです。
アソビューで事前予約するとお得に乗ることができます。
伊能忠敬旧邸
自分で歩いて実測して日本地図ことで有名な伊能忠敬の旧邸も佐原にあります。
伊能忠敬旧邸は寛政5年に建築されたもので、県指定文化財・国指定史跡になっています。入館無料で家の中を見ることができます。
中に上がることはできませんが、炊事場・書院・土蔵などを間近に見ることができます。
見る機会の少ない昔の建築やそのお庭は、大人だけでなく子供も楽しめました。
近くにある伊能忠敬記念館では、伊能忠敬が使用した測量器具や測量図などの資料が展示されています。資料は国宝指定されている貴重なものなので、興味がある方はぜひ合わせて行かれてみてはいかがでしょうか。
千葉県北部や茨城県南部の遊び場についてもまとめています。
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