【海外駐在までの準備】必要な準備「引っ越し準備」

海外駐在の準備

海外赴任の帯同に向けて、必要な準備をまとめていきます。今回は海外への引っ越し準備です。我が家は日本通運にお願いしました。船便、航空便、手荷物で輸送に適したものが異なります。国内の引越しとは異なる点が多かったので、我が家が準備をした際のことについてご紹介します。

海外赴任に際して必要な準備については以下にまとめています。

荷物の分類

荷物は、「赴任先に持っていくもの」と「日本に残しておくもの」に大別されます。

赴任先に持っていくものは「船便」「航空便」「手荷物」の3つに分けられ、日本に残しておくものは「実家など」「トランクルーム」の2つに分けられます。

荷物の特性や必要な時期によってどれに分類するかが異なってきますので、大まかに分けておくと安心です。また、不要な物については順次廃棄を進めていきましょう。

では、それぞれの荷物についてみていきます。

船便

到着までの所要日数(東京からNYまで)

55〜64日(ただし、関税でコンテナの抜き打ち検査がある場合にはさらに2週間ほどかかる)

船便に適した荷物

船便は比較的容量が大きい事が多いので、大型の家具やしばらく使用しないものを送ります。また、航空便だと投げられる恐れもあるので、パソコンや食器などの壊れやすいものは船便がおすすめです。

  • 大型家財
  • シーズンオフの衣類や荷物(しばらく使用しないもの)
  • パソコン等精密機器、高級食器類、装飾品等の壊れやすいもの

送れない荷物

我が家が船便で送った荷物

すぐに必要なもの以外はできる限り船便で送りました。

  • 家具:ハイローチェア、予備の布団
  • 電化製品:ビデオデッキ、空気清浄機、加湿器、トースター、ミキサー、コーヒーメーカー、パソコン、ミシン、アイロン
  • キッチン用品:食器、鍋・フライパン、調理道具、箸、キッチン用のダストボックス
  • 自転車、ストライダー、キックボード、ゴルフセット
  • イベントもの:雛人形、カブト
  • 衣類:季節外の洋服(収納ケースと合わせて)、靴
  • 日用品:シャンプー・ボディソープ、洗剤などの日用品の詰め替えを1〜2個ずつ
  • 子供の消耗品:おむつ、おむつカセットのカートリッジなど多めに
  • 子供のもの:子供のおもちゃ、ゲーム、絵本
  • キャンプ用品

アメリカのおむつはテープ式が主流で、パンツ型は割高になるそうなので多めに入れました。引越し業者の方が荷物の緩衝材として上手に詰めてくださっていました。

他の方のブログで、子供の心の安定のために普段使っているおもちゃは多く持っていった方が良いと書いてあったので、荷物になってもできるだけ赴任先に送ることにしました。

また、引越し業者から「本は重くなるのでたくさん持っていかない方が良い」と言われていましたが、子供の日本語のためにも絵本だけは送りました。

注意点としては、アメリカは防虫剤の持ち込みが禁止されているそうなので、雛人形の中の防虫剤はあらかじめ抜いておいた方が良いです。

航空便

到着までの所要日数(東京からNYまで)

12〜14日

航空便に適した荷物

現地到着後早い時期に必要となるもの

送れない荷物

船便よりさらに送るものの制限が増えます。リチウム電池もダメなので、ダイソンの掃除機を送ろうと思っていましたが送る事ができませんでした。

我が家が航空便で送る荷物

我が家の場合、引越し後家が決まるまで1ヶ月ほどサービスアパートメントに滞在予定だったので、航空便を受け取れるのは借家に引っ越した後でした。そのため、すぐ必要なものはできるだけ手荷物で持っていき、借家に移ってから早めに欲しい物については航空便という形を取りました。

もし住む家が決まっている場合は、さらに手荷物のものを航空便で持っていけるので楽ですね。

  • 出国直前まで使う布団
  • 次のシーズンの服(今が冬なら春服)
  • 出国直前まで使っていた最低限の食器(割れても仕方ないという覚悟で)
  • 子供の消耗品:おむつ、おむつカセット
  • 子供のもの:子供のおもちゃをいくつか

手荷物

手荷物に適した荷物

すぐに使いたいものや貴重品については手荷物が良いようです。ただし、液体類は機内持ち込みに制限があるので預け荷物のほうに入れるようにしましょう。

  • 出国直前まで使用するもの
  • 現地到着後すぐに必要になるもの
  • 貴重品

我が家が手荷物で持っていく荷物

  • 衣類:1〜2週間分の衣類、靴
  • 貴重品:貴金属、宝石、アクセサリー、時計、重要書類、iPad、パソコン
  • 家電:炊飯器
  • 子供の消耗品:おむつ
  • 子供のもの:軽めで場所を取らないおもちゃや本をいくつか
  • 化粧品:持ち込みが禁止されているもの以外を1つずつ
  • 日用品:洗剤やバス用品など新品を1つずつ
  • 食品:持ち込みが禁止されていないもので向こうですぐ使いたいもの
  • 処方箋薬

手荷物と言うとスーツケース1人1つくらいかなと思いますが、季節が冬ということもありとんでもない量になりそうです。。。

注意点として、処方箋薬は国によって制限されているものがあるため、各国の大使館のホームページ等で確認する必要があります。アメリカの場合、処方箋薬については処方箋のコピーや翻訳を持っていった方が良いようです。

また、ジュエリーについてはあまりたくさん持っていくとリスクがあるので、国内保管を考えても良いかもしれません。

実家

我が家が送るもの

  • 電化製品:冷蔵庫、洗濯機、テレビ
  • 家具:ソファ

水回りの家電はトランクルームで長期保管した場合に使えなくなっているというリスクもあるそうです。まだ買ってからあまり年月も経っていなくてもったいないので、実家で使ってもらうことにしました。

また、テレビやソファなどまだ使えるけれど帰ったら新調するかなというもので実家で使いたいと言われたものも実家に送ることにしました。

トランクルーム

日本に残しておいて帰国時に使うものは温度管理されたトランクルームに保管します。ただし、水回りの家電は使えなくなる可能性もあるので、もしトランクルームに保管する場合は事前の水抜きなどをしっかりしてからにしましょう。

我が家がトランクルームに保管するもの

  • 家具:ダイニングセット、テレビ台、ベッド2台、食器棚、本棚、収納棚
  • ピアノ

アメリカでは家具付きの物件もありますし、2年間くらいならレンタルの家具を借りるという方もいらっしゃるようです。費用も会社が負担してくれるそうなので、大型の家具やピアノは現地調達することにしてトランクルームにおいていきました。

結構な量があり、「これは無理では?」と思いましたが、会社で規定された容量の約半分くらいに収まりました。

処分

赴任先に送れるものや倉庫に保管できるものには量の制限があるので、迷ったら処分するのが良いと思います。

粗大ゴミは地域で定められた処分方法や日程がありますし、家電の処理にはリサイクル券の購入や処分場への持ち込みなどがあり時間を要するので、早めに検討しましょう。

我が家が処分したもの

  • 電化製品:テレビ、パソコン、ポット、電子レンジ、フロアマット
  • 家具:椅子、テレビ台、ベビーベッド、袖机、椅子
  • おもちゃ:不要になった子供のおもちゃ

帰ってきた時には使わないであろうものや新調する予定のものは思い切ってどんどん処分しました。

引っ越しの流れ

①事前に荷物を分類する

上記に従って事前に荷物を大まかに分類します。特に、引っ越し業者の下見までにそれぞれの家具や家電をどうするか、細かい荷物については大まかにどれくらいの量をどこに送るかを考えておく必要があります。

②引っ越し業者による荷物の下見

家の中にあるものの全体の量を把握し、送り先や輸送方法を確認してもらいます。それぞれのものをどこに送るかを伝えながら各部屋を見て周り、それをもとに業者の方が容量を計算してくださいます。

我が家は3LDKのマンションに住んでいますが、下見は約1時間くらいでした。

③引っ越し日の予約

下見の際に希望の日程を伝え、その中で空き状況を見て連絡をもらいます。

家族全員で渡航する我が家の場合、①船便、②航空便・トランクルーム・実家の2日に分けて引っ越しを行います。もし奥さんや子供たちが後から渡航する場合は、船便や航空便が2回ずつになるのでさらに引っ越しの日程が増えます。

④必要書類の準備

必要書類については事前に引っ越し業者からいただいていたので、必要箇所に記入します。それ以外にも、当日記入するものもありますが、全てインストラクションがあったので特に難なく用意できました。

⑤引っ越し当日

家族で一斉に海外に行く場合、引っ越し作業は「船便」と「航空便・トランクルーム」の2回になるかと思います。

赴任先に送付する荷物は、中身を確認しながら書類を作成したりするため、梱包も業者の方が行ってくださいました。

梱包作業に慣れているだけあって、どんどん荷物が詰められていき、変わった形のものも箱をうまく組み合わせて綺麗に梱包してくださっていました。国内引っ越しも何度か経験していますが、明らかに熟練の方々といった感じで、国際便は選ばれし方が配置されているのかなと主人と話していました!

自分で事前にしておく作業としては、荷物を送付先と送付方法別に大まかに場所を分けて仕分けしておくくらいです。「ここからここは船便で赴任先に」「この棚は全て実家に」といった感じです。

自分で事前にする作業が少ない分、当日の作業は長めになります。我が家は船便を出すのに6人がかりで約6時間かかりました。あの大量の荷物を赴任先で自分たちで開くときのことを考えるとゾッとします。。。

何はともあれ、家の荷物が減っていくといよいよという気持ちになってきますね!

後日談

この後赴任先の国でコロナウイルスが急増したため赴任を延期しました。荷物がない状態での生活や、荷物を一旦日本に戻した際のことについて書いています。思いがけず海外赴任が延期になったことで、ものがない生活を経験でき、次回荷物を送る時のシュミレーションにもなりました。

ものがない生活を経て、今回の引っ越し準備ではいくつか変わった点があるのでまとめています。

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