【海外駐在までの準備】子供関連「小学校転出手続き」

出産・育児・教育

海外赴任に帯同する際、子供の学校にも手続きが必要です。国外転出の際の取り扱いや、新しい学校に入学するにあたり必要な書類などについてまとめています。

海外駐在に向けての子供関連の準備については以下にまとめています。

国外転出における取り扱い

文部科学省が定める基準によると、国外転出の期間が1年以上かどうかによって取り扱いが異なってくるそうです。あらかじめ1年以上転出することが分かっている場合は、住民票が消除され、学校からも除籍となります。1年未満の場合は、籍を残したままになります。

国外転出の際に必要な書類

海外の学校に通うにあたり必要な書類があります。滞在する国、日本人学校に通うか現地校に通うかでも異なりますが、以下のようなものがあります。

  • 教科書給与証明書
  • 在学証明書(英語)
  • 成績証明書(英語)
  • 学習指導要録の写し
  • 健康診断票の写し
  • 歯科検診票の写し

ちなみにニューヨークの場合は、現地校であれば成績証明書、日本人学校であれば在学証明書だけで他の必要書類は日本人学校から直接前の学校に請求するそうです。他の国の日本人学校では指導要綱の写し・健康診断表・歯科検診の記録等の書類が必要なところもあります。

教科書給与証明書

日本人が海外に行く場合、日本で使われる教科書を無償でもらえます。その申請に必要なのが、「教科書給与証明書」です。

教科書給与証明書と必要書類を海外子女教育振興財団に提出することで、教科書を受け取ることができます。申請は出国の2ヶ月前から可能ですが、教科書の配布は出国日が近い方から順番行われます。手続きに時間がかかりますので、遅くとも出国2週間前には手続きできるようにしておきましょう。

時期によっては学校から次回分の教科書を受け取ったばかりということもあるかと思いますが、海外子女教育振興財団からいただける教科書と異なるということもあります。日本人学校・補習校・海外子女教育振興財団の通信教育などで使うときに異なる教科書だと困るので、重複しても支給してもらえることがあります。心配な場合は事前に問い合わせをしてきましょう。我が家も新しい教科書を受け取ったばかりなので安心していたのですが、追加で申請することになりました。

海外への出国後でも、受け取ることは可能ですが、時間がかかったり送料がかかったりするので、直近のものは日本にいるうちに入手しておくのが良いです。

在学証明書(英語)

在籍していたことを証明する在籍証明書。必要な場合は日本語・英語など対応する言語で取得しておきましょう。

成績証明書(英語)

現地校の場合は英語で作ってもらうか、自分で翻訳して現地の在外公館(日本大使館・総領事館など)で「翻訳証明」のスタンプを押してもらうなどの方法があります。

学期途中の場合、成績証明書が出ないこともあります。娘も1学期の途中の転出だったため、成績証明書は出すことができないと言われました。

学習指導要録の写し

学習指導要項は、学校教育法等に基づいて各学校でカリキュラムを編成する際の基準を定めたものです。その写しが必要になることもあります。

健康診断票の写し・歯科検診票の写し

健康診断票の写し・歯科検診票の写しは国内の転校では必須ですが、海外への転校の場合は国によって必要性が異なります。国によってはその国で受けた健康診断の結果が必要となることもあります。

転出に必要な手続き

学校の必要書類

まず海外赴任が決まり、子どもをいつまで学校に通わせるかが決まったら、その旨を担任の先生に話して必要書類を提出します。  

市町村への転出届

出国前の2週間を切ったら、市区町村役所などで住民登録の転出手続きをします。これによって、子どもは義務教育の対象からはずれるので、転出日までが現在通う学校への在籍期間となります。

その他必要な書類・手続き

予防接種記録

国によっては学校編入のために必要な予防接種が決まっていることがあります。英文による予防接種の記録を用意しておくと安心です。母子手帳の英訳でも大丈夫です。

在留届の提出

現地に到着して新居の住所が決まったら、すぐに在外公館に「在留届」を出す必要があります。在留届を出すことで邦人保護のための緊急連絡先に登録され、半年後からは日本の教科書が無償で配布されます。

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