宇宙兄弟のロケ地にもなった茨城県つくば市にあるJAXA筑波宇宙センター。日本の宇宙開発について模型や実物を間近に見ながら学ぶことができる貴重な施設です。通常は予約不要ですが、2020年8月現在は完全予約制となっています。
基本情報
JAXA筑波宇宙センターとは
JAXAは英文名称「Japan Aerospace Exploration Agency」の略称で、日本語の正式名称は「宇宙航空研究開発機構」です。
JAXA筑波宇宙センターは、1972年に開設された日本の宇宙開発の中枢を担う施設です。JAXAの推進している活動のうち、以下の3つを行なっています。
- 宇宙からの目となる人工衛星の開発・運用およびその観測画像の解析
- 「きぼう」日本実験棟を用いた宇宙環境利用や、宇宙飛行士養成と活動推進
- ロケット・輸送システムの開発と、技術基盤確立のための技術研究推進
筑波宇宙センターHPより
場所
〒305-8505 茨城県つくば市千現2-1-1
車の場合、カーナビ検索は電話番号で検索すると正門ではない位置が表示されることがあるそうで、住所検索が良いようです。
電車の場合は、つくばエクスプレス線の「つくば駅」から関鉄バス「荒川沖駅」行きに乗り換え「物質材料研究 機構」で下車し、徒歩1分です。 または「つくば駅」からタクシーで約10分です。
駐車場
50台分の無料の駐車場があります。
入館料
無料
施設見学
予約
通常時、個人での施設見学は予約不要ですが、2020年8月現在は、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策で完全予約制となっています。予約はホームページからできます。
展示館の見学は定員50名で30分毎に入れ替えをします。また、当面の間は東京都内からの来訪は自粛するようにお願いが出されています。
通常時は10〜15時の間、1時間おきに説明員の方による無料の「展示館ガイド」がありますが、現在は行われていません。
見学ツアー
ガイド付きの有料(大人500円)の施設見学ツアーで、予約サイトから事前予約が必要です。見学ツアーの所要時間は70分で、筑波宇宙センター紹介ビデオ上映後、「きぼう」運用管制室と宇宙飛行士養成エリアを見学できます。
2020年8月現在、新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため休止されています。
特別公開
年に1回特別公開があり、通常見学できる場所だけでなくJAXA筑波宇宙センター全体を見学できます。なかなか見ることができない場所も見学できてとても興味深いです。今年もあるといいのですが難しいかもしれませんね。
施設見学の様子 2020年8月
事前予約
ホームページから事前に予約しておきます。
- カレンダーから希望日時を選びます。
- メールアドレスを登録します。
- メールが届くのでURLにアクセスして登録フォームへの入力をします。
- 予約番号は当日使うので控えておきます。
当日の様子
駐車場
守衛さんに見学である旨を伝えて駐車場に車を止めます。シンボルのロケットが迎えてくれます。
50台の駐車スペースに予約50名までなので、入れ替えを考慮しても満車になることはないと思います。
受付
広報・情報棟で受付をします。
我が家は時間ギリギリに行ったからか全く人が並んでいませんでしたが、至る所にソーシャルディスタンスを維持するための足形が貼られていました。
全員が検温とアルコール消毒をした後、代表者が受付をします。受付番号を見せて、見学できる施設の説明を受け、リストバンドをもらいます。リストバンドで色分けされていて、見学入れ替え時の目安になります。
代表者が受付をしている間、同伴者は待合室で待ちます。待合室の壁にもたくさん展示があるので、見ているだけで飽きません。
展示館「スペースドーム」見学
スペースドームでは日本の宇宙開発の歩みと取り組みを見ることができます。
エントランスには100万分の1スケールの地球に、ロケットや人工衛星の模型があります。
館内中央には国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の実物大モデルがドーンと展示されています。通常時だと中に入って見られたのですが、現在は外からのみとなっています。
こちらは「はやぶさ2」の実物大モデル。以前行った時はなかったので初めて見たのですが、意外と小型で驚きました。
宇宙と言えば惑星や星を観察しているイメージですが、人工衛星を利用して地球環境の変動を観測する「地球環境変動観測計画」も行われています。その中で水循環に関わる観測を担う「しずく」や大気や植生に関わる観測を担う「しきさい」などの模型も展示されています。ミニチュア、欲しくなる可愛さです。
こちらは歴代ロケットの模型。
エキスポセンターにもロケットの模型が展示されていますが、微妙に形が違うのが興味深いです。子供たちも興味津々!
先日日本から見えると話題になった国際宇宙ステーションISSの模型の展示や、ISSに補給物資を輸送しているこうのとりの展示もあります。
燃焼試験で使われた本物のLE-7A、LE-5ロケットエンジンも展示されています。実際に使われたものも展示されているなんて凄いですね。
トイレのマークも宇宙飛行士になっていて可愛いですね!
他にも色々ありましたが、展示館の見学は30分の入れ替え制であっという間に終わってしまうので、事前によく見たい部分を調べてから行くのもいいと思います。
入れ替えの時間帯には入り口前に次の組みの方が並ばれていました。
プラネットキューブ(お土産ショップ)
お土産ショップも入れ替え制となっています。見学が終わったら受付をした広報・情報棟の中で並んで待ちます。足元にソーシャルディスタンスを保つための足形が貼ってあるので、大人1人につき1つで距離を保って並びます。
待っている間壁には歴代の宇宙飛行士の方々のポスターが貼ってあります。映画のパロディ風になっていてとても面白かったです!
ショップの中は、模型、文房具、本、おもちゃなどなど、宇宙関連のグッズがたくさんありました。
宇宙兄弟でも出てきた忍耐力が試される「宇宙パズル」。「宇宙飛行士試験の過去問題!」と惹かれるネーミングで販売されていました。
これとは違いますが、こんな感じの宇宙飛行士のコスチュームも販売されていました。JAXAとNASAのものがあって可愛すぎました!ハロウィンにも良さそうですね。
お土産ショップの中はスペースが確保されていて人数制限もされているので、見る場所を工夫すれば密にならずに見られるという感じでした。
混雑状況
我が家が予約時間ギリギリに行ったため、受付も空いており並びませんでした。見学時間は短くなってしまいますが、受付で密にならないというメリットはあるかと思います。
30分毎に50人までの事前予約制でしたが、展示館を見ているときの感じでは30人くらいの印象で、他の方との距離を保って見学できました。入れ替えの時には次の回の方が入り口前に並ばれていたので、やはり予約時間少し経過してから見学を始めた方が密にならずにいいかなと思いました。
お土産ショップも人数制限がされているので、人があまりいないスペースを移動しながら見れば人と接することなくお土産も見ることができました。
以前は自由にゆっくり見られたので30分は短く感じますが、感染対策のためには仕方ないですね。早く終息して自由に見られる時が来るといいなと願うばかりです。
こうのとりのISSからの離脱のライブ配信
2020年8月19日には宇宙ステーション補給機「こうのとり」9号機のISSからの離脱がライブ配信されるそうです。水や食料などの生活物資や、実験用の装置やサンプルなどの必要物資をこの「こうのとり」が輸送しています。ライブ配信で見られるなんてワクワクしますね!
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