顎のサイズの割には歯が大きく6歳にしてすでに歯並びを気にし始めた娘。最近は子供の頃からする矯正があると聞くので、矯正歯科に相談しに行ってきました。子供の歯列矯正について、何歳で始めたら良いか、治療の進め方、メリット・デメリットなどについて書きます。
子供の歯列矯正を考えたきっかけ
もともと両親ともに歯が大きく綺麗に並んでいるわけではなかったため、娘もいずれ歯列矯正をすることになるだろうとは思っていました。
娘の最初の歯が抜けた時の二重歯列とアメリカとの歯並びへの考え方の違いについて以下の記事に書いています。
いずれ娘も歯列矯正をすることになるだろうなとは思っていましたし、最近では子供からする矯正もあることは知っていたのですが、いつどれくらい歯並びが悪いとするものかはあまり知りませんでした。
娘は下の歯が4本、上の歯が2本永久歯になった段階で、娘自身が下の歯のガタガタを気にし始めました。
親の目から見ても明らかにスペースに入っていない歯があったため、矯正歯科に相談をしてみることにしました。
いつから始める?
反対咬合(受け口)の場合はまた治療方法が異なりますが、単純に歯並びが悪い場合の治療について相談してきました。
子供の歯列矯正は6〜8歳くらいで始める方が多いそうです。目安としては上下の前歯が4本ずつ生え揃った段階ですが、状況によっては生えそろった下の歯から開始することもあるそうで、その子の歯の成長を確認しながら最適な開始時期を検討します。
どのような治療をする?
子供の歯列矯正ではどのような治療をするのでしょうか。
歯列矯正というと歯にブラケットをつけてワイヤーではを動かすイメージですが、6〜7歳くらいではまだはを動かすことはしません。というのも、永久歯が生えたばかりで歯の根が完全に出来上がっていないからだそうです。
歯根がしっかりしないうちに歯を移動させると歯根の形成を阻害したり、最悪の場合神経が死んでしまうこともあるそうです。歯が生えていれば根も出来上がっていると思っていたので驚きでした。
顎を広げる治療
最初は下のようなマウスピースをはめて歯が生える顎の幅を広げる治療をします。マウスピースの真ん中にネジがついているので家で週に1度ネジを回して顎の幅を広げていきます。顎を広げると顔が大きくなるのではないかと心配になりますが、そのようなことはないそうです。
痛みはそれほどひどくないそうですが、顎のサイズを変えていく治療なのである程度違和感はあるようです。
食事や歯磨きの時以外は一日中装着している必要があるので、親が見ていない学校での子供の自己管理が重要になってきます。友達の前でつけ外しするのが恥ずかしくて装着時間が減ってしまい効果が見られないという子もいるそうです。
また、歯茎の裏に装置があるので慣れるまで喋りづらいのもデメリットの1つです。国語の音読の時や音楽の授業で歌うときなど、いつも通りの発音ができないのが嫌な場合は一時的に外すということもできるそうです。
この装置を使って顎を広げていくことで永久歯が生える隙間ができてきて綺麗に並ぶこともあるそうですが、歯を移動させているわけではないので綺麗に並ぶとは限りません。あくまで土台を作る感じですね。
前歯の矯正
上下の前歯が生え揃って根がしっかりしたところで、並べる矯正をしたい子は上下の前歯4本ずつにブラケットをつけて並べる治療を行います。
この治療は、歯を動かすので痛みがあり見た目が気になるというデメリットがあるので、こちらも子供自身がやりたいという気持ちが重要になりそうです。
子供の歯列矯正が完了してから大人の矯正ができるようになるまでは休みの期間となります。
永久歯がほぼ生え揃った段階で、まだ歯並びが気になるという方は大人の歯列矯正に移行します。大人の歯列矯正は、大きく分けてブラケットのワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。歯並びの状態などを見て適切な方を選択することになります。
料金は?
もちろん病院によって料金体系は異なりますので、以下はあくまで目安です。
歯列矯正は大人になってからすると100万円ほどかかります。
子供の矯正をする場合、大人の矯正の半分にあたる40〜50万円ほどで治療をすることが多いようです。その後大人の矯正に移行する場合は、更に100万円かかるわけではなく、同じ病院で治療をすると差額分の50〜60万円ほどを払うのみで良いことが多いです。
子供の歯列矯正のメリット・デメリット
メリット
- 歯の土台となる顎を広げることで永久歯が入るスペースができる
- 大人になってから歯を抜いて矯正をしなくてはならなくなる可能性が減る
- 大人になってからの矯正期間が短くなる
メリットは小さい頃に歯が入る土台を作ることで永久歯が入るスペースができ、歯が並びやすくなったり大人になった時の矯正が楽になることです。
デメリット
- 子供の頃から矯正をるすのでトータルとして矯正期間が長くなる
- 学校でつけ外しをする必要があるので子供自身が協力的でないと成り立たない
- 装置をつけていることにより違和感があったり滑舌が悪くなる
デメリットとしては違和感がある矯正期間がトータルとして長くなることとと子供の自己管理の重要性が挙げられます。
子供の歯列矯正をしなかった場合、永久歯が入るスペースが十分にないがために大人の矯正を始める際に抜歯の必要があったり矯正に時間がかかる可能性が高くなってしまいます。
料金も大人から始めても子供の頃から始めても変わらないことからすると、小さい頃に土台を作っておくことで見た目を気にする年齢になった時に抜歯をせず少し短期間で矯正が完了することができるのであれば、子供の頃から矯正をした方が良いように感じます。ただ、子供の自己管理が重要になってくるので、その点と子供がどれだけ装置の違和感や煩わしさに慣れることができるかにかかってきそうですね。
私自身も小学6年生の頃大人の矯正をしたものの後戻りしてしまったため大人になってからマウスピース矯正をした時のことを書いています。後戻りしないためにも寝ている間だけでもリテーナーをつけ続けるのがいいようです。
子供の脱毛についてもまとめています。最近は気になる年齢も低くなっているので、子供が気にし出したら検討するのも良いかもしれませんね。
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