海外に入国する際、日本からの薬の持ち込みについてはさまざまな体験談が載っています。今回我が家がアメリカに持っていった処方箋医薬品の種類や入国の際のことについて書いています。
アメリカへの薬の持ち込み
アメリカに薬を持ち込む際の注意点は以下です。
- 必要以上・必要以下の量を持ち込まない(目安は90日以内分)
- 処方時の元の容器に入った状態で持ち込む
- 薬物乱用の可能性が高い麻薬や特定の薬物は持ち込めない
上記の麻薬や特定の薬物に該当する薬物でも持ち込むことができる場合がありますが、担当医からの診断書と処方箋のコピーを英訳したものが必要です。
上記以外のものでも、持ち込むすべての薬物・薬剤についても医師の診断書や処方箋のコピーを英訳したものの提示を税関に求められることがあります。
厚生労働省が各国の薬持ち込み規制についてまとめたものは、こちらに載っています。
英語ですが、FDAのウェブサイト上で薬の持ち込み規制について書かれているのはこちらです。
基本的には90日以内の使用分が目安ですが、それ以上必要な場合は、ビザとパスポートのコピー・医師の診断書(英語)・処方箋のコピー(英語)を添えて郵送することもできるそうです。
我が家がした準備
我が家が持っていったのは、慢性疾患の薬、花粉症の目薬、大人・子供の風邪薬(病院にアクセスできるまでの期間のために念のため)、子供の皮膚の薬などです。
赴任が決まってから処方されたものでないものも含まれていたため診断書や処方箋のコピーはもらっていませんでした。お願いすれば処方箋のコピーは後からでももらえますし、診断書も書いてもらえますが、コロナ禍でできるだけ外部との接触を避けたかったため、入手はしませんでした。
薬局に相談したところ、「薬のしおり(英語版)」に英語版の処方箋があると勧めていただきました。手持ちの薬がどの薬品かわかるように、ここから処方箋を印刷して携帯しました。
実際の薬の持ち込み
飛行機の中でいつも配られていた税関申告の書類が、今回は配られませんでした。現在新型コロナウィルスの影響により、税関申告については紙・APCキオスク端末ともに停止しているそうです。もともと税関申告の書類に薬に関する項目はなかったのですが、書類がなかったのでドキドキしてしまいました。
税関申告の書類がないのでどういう形式で手持ちの薬について聞かれるのかと思っていましたが、入国時に預け荷物8つのうち3つのX線検査を受けたものの、中身を開けられたり手持ちの薬について聞かれることはありませんでした。もしもの時のための薬が没収ということにならなくて良かったです。
処方箋を求められることもあるようなので、必ずしも今回のようにすんなり持ち込めるとは限りませんが、少なくともその薬が何であるかわかるものを持っておくと良いのではないでしょうか。
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