世界中から選んだ12名のデザイナーから次の世界的ファッションブランドを担うデザイナーを発掘するファッションリアリティー番組「MAKING THE CUT」。パリや日本を舞台にした素敵なショーとデザイナー達の人柄に惹かれる番組です。今回はニューヨークでの最終回エピソード9とエピソード10についてまとめました。
MAKING THE CUT(メイキング・ザ・カット)
「目的に達する、成功する」という意味のMaking the cut。番組では「選抜」と表現されています。
参加デザイナーや審査員、前回までのエピソードは以下にまとめています。
現時点での参加デザイナー(3名)
最初12名いたデザイナーも9名脱落し、残るは3名。どのデザイナーも複数回優勝していて、残るべくして残ったという感じです!
Ester(エスター):エピソード1、エピソード2、エピソード8で優勝
エスターのブランド「esterperbandt」ではMAKING THE CUTについてのページもあります。
Sander(サンダー):エピソード3でサバトとの共作で優勝、エピソード6で優勝
サンダーのブランド「SANDER BOS」にはMAKING THE CUTで製作したデザインも載っています。
Jonny(ジョニー): エピソード4、エピソード7で優勝
ジョニーのブランド「SKINGRAFT」でもMAKING THE CUTについてのページがあります。
各デザイナーのインスタグラムにはMAKING THE CUTでのショーの様子やオフショットもあり面白いです!
エピソード9・10
エピソード8まで長かったように感じますが、たったの1ヶ月だったそうです!かなりハードですね。
エピソード9では東京を後にして一度自宅に戻り、1ヶ月後にニューヨークに集合します。
課題
課題は「創作・デザイン・販売」。これら全てをこなしてこそ世界的なブランドのデザイナーになれるということですね。
1つ目の勝負はポップアップショップ。
自分のブランドのポップアップショップを作り、そこで商品を販売します。デザインやショップの構成だけでなく、売り上げも審査に影響します。
2つ目の勝負はビジネスプランの提案とファッションショー。
Amazonファッションの代表「クリスティン・ボーシャン(Christine Beauchamp)」に賞金の100万ドルの使い道を含めたビジネスプランをプレゼンします。その後ファッションショーで12〜14作品を披露します。ここでの優勝者が最終優勝者となり、100万ドルとAmazonでのブランド作品の販売権を得ます!
準備・製作
ニューヨークに再集合したデザイナー達は、各自アトリエをもらい作業を進めます。
自分のブランドを宣伝するポップアップショップのブースも仕上げていきます。
ジョニー:
ジョニーのブランド名は「SKINGRAFT」ですが、審査員のアドバイスをもとに今回は自身の名前を使った「JONNY COTA」を立ち上げることにしました。「変貌」をコンセプトに、MAKING THE CUTを通じて発見した自分の新たな一面を表現しました。
サンダー:
サンダーは自分のブランド「Sander Bos」から名前をとって「Miss Bos」というブランド名に。色々なサイズの人に対応するために、テーラーを雇うという試みをしていました。顧客が気に入ったデザインを自分のサイズに仕立ててもらうというコンセプトです。
エスター:
エスターのブランドは「estherperbandt」ですが、今回は自分の今の状況を表す「Hungry for Life」をブランド名にしました。フォークやナイフをデザインに取り込んでいたのが斬新でした。
ポップアップショップ
優勝者
ポップアップショップ勝負の優勝者はジョニー!
「変貌」をコンセプトにしたという言葉の通り、MAKING THE CUTを通じて新しいことにも挑戦し、凄まじい成長を遂げたことが評価されました。
ポップアップショップですが、アクセサリー、バッグ、キャンドルなど総合的に揃えて細部まで作り込んでいて「ショップ(実店舗)」と言えるレベルだったこと、一番売れた商品がジョニーのものであったことも勝因となりました。
脱落者
今回の脱落者はサンダー。
ポップアップショップは若い世代に大人気でしたし、テーラーを置いたという試みは良かったのですが、あと一歩他の2人には及ばなかったようです。
プレゼン・ファッションショー
プレゼン・ファッションショーで競うのは、エスターとジョニー。
ジョニーはインスタグラムに東京でエスターととった写真をあげています。仲良しですね!
まずは、Amazonファッションの代表にビジネスプランをプレゼンします。
エスターは今までのビジネスでの失敗から学んだことをもとに詳細なビジネスプランをプレゼンしました。
ジョニーはざっくりとしたビジネスプランでしたが、斬新なアイデアであることは評価できると言われていました。
プレゼンの後はとうとうフィナーレとなるファッションショーです。ショーの会場は、結婚式やファッションショー、パーティなどで使われているハドソンマーカンタイルの屋上。
エスターの友人やジョニーの旦那さんやご両親、今まで脱落した参加デザイナー達も集まりショーが行われました。1人あたり披露する作品も多く、その総合的な構成も重視されました。
最終優勝者
ファッションショーでの優勝者、すなわち最終優勝者はジョニー!
審査員の意見も分かれ、3対2の接戦での勝利となりました。
ショーの作品だけで言うと、エスターの方が高評価だったように思われましたが、世界的なビジネスを行う上で黒にこだわる自分の世界観を変えきれなかったのが敗因となりました。
個人的には素敵なデザインが多いエスターが優勝するかと思っていましたが、後半のエピソードになるにつれ、審査員のアドバイスに対して世界観を変えきれない場面が何度も出てきて、厳しい結果となってしまいました。
最終優勝者のジョニーの作品はAmazonで「JONNY COTA STUDIO」で販売されています。
もっと詳しく見たい方は、英語ですがMAKING THE CUTのページもあります!
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