近年話題になっている新型出生前診断（NIPT）。認定施設での検査が基本となりますが、若くても検査を受けたいという方もいらっしゃいますよね。認定外施設では年齢に関係なく検査が受けられますが、認定施設で受ける以上に注意が必要な点があります。今回はインターネット調査でおすすめNo.1に選ばれた「八重洲セムクリニック・奥野病院」について書いています。
新型出生前診断（NIPT）
新型出生前診断は採血のみで母体や胎児への影響が少ない検査です。
- 費用：約200,000円
- 検査可能な時期：妊娠10週頃〜
- 結果が出るまでの期間：約2週間
新型出生前診断では以下の先天異常の可能性を知ることができます。
- ダウン症候群（21トリソミー）
- 18トリソミー
- 13トリソミー
明確に陽性・陰性と結果が出ること、陽性と結果が出た場合確定診断として羊水検査が必要となること、その後のサポートの必要性などから、日本医学会が認定した施設で行うことを基本とされています。検査を受けるための基準として、年齢や過去にトリソミーの子を出産した経験などの制限もあります。
認定施設でNIPTを受けた私の経験談
私が第二子妊娠時に認定施設でNIPTの検査を受けたときのことについて書いています。35歳に達していなくても予定日が35歳以上なら受けることができました。
認定外施設でのNIPT
日本医学会が認定した施設の数は少なく、検査を受ける基準もあるため、必ずしも受けたい方が全員検査を受けられると言うわけではありません。35歳未満の方でも受けたいと言う方もいらっしゃいますし、対象になる方でも予約枠に入れない方もいらっしゃるかと思います。
そのため、近年いろいろな検査施設で検査を受けられるようになってきています。費用も7万円程度〜とまちまちで、カウンセリングの有無も施設によって異なります。
高額な検査なので費用が安いと惹かれてしまいますが、検査を受けるには注意すべき点もあります。
検査精度
安かろう悪かろうでは意味がありませんよね。施設の検査精度は事前に確認されることをお勧めします。
事前カウンセリング
認定施設では遺伝カンセラーの方が事前にカウンセリングをします。夫婦の遺伝的な背景を確認したり、検査対象となる疾患についての説明や陽性だったときのことなど時間をかけてカウンセリングをしていただきます。
羊水検査などのアフターケア
陽性だった場合、確定診断として羊水検査をする必要があります。心理的ケアはもちろんのこと、羊水検査がでできるかどうかや費用に含まれるかどうかも重要なポイントとなります。
施設の実績・信頼性
結果が出てもそれが信頼できるものでなければ意味がありませんよね。実績がしっかりとしていて結果を信頼できる施設で検査をされることが大切です。また最悪の場合、検査結果が出る前に閉鎖されるなどと言うことになれば、検査時期が限られる検査なの出た施設で受けることも難しくなってしまいますので、信頼できる施設で受けることは重要になります。
夫婦の合意
認定施設では夫婦でカウンセリングや結果を聞きに行くことが必須とされています。これは夫婦で同じように検査や結果に向き合うことが大切だからです。認定外施設では夫婦でのカウンセリングが必須とされていないところや、結果が郵送でも可能なところもあります。実際検査を受けた身からすると、カウンセリングで知らなかったことを知ったり、検査結果を待つ間心が揺れ動いたりすることもあります。夫婦同席が強制でないからこそ、事前に夫婦でしっかりとコミュニケーションをとっておくことが重要になってきます。
対象年齢に該当しない方が検査を受けたい場合認定外施設で検査を受けるのも選択肢の1つですが、検査を受ける目的、結果が出た後にどうするかをしっかりと考えた上で検査を受けられることをお勧めします。
八重洲セムクリニック・奥野病院
八重洲セムクリニック・奥野病院とは
日本マーケティングリサーチ機構が、2020年5月に「出生前診断 医院」においてインターネット調査を実施した結果、『NIPT(新型出生前診断) 先輩ママがおすすめ医院 NO.1』『NIPT(新型出生前診断) 安心して任せたい医院 NO.1』『NIPT(新型出生前診断)出生前診断 妊娠時におすすめしたい医院 NO.1』の3冠に選ばれたのが、「八重洲セムクリニック・奥野病院」です。
認定外施設で検査を受けるときの注意点について
検査精度
陽性的中率97.6％、陰性的中率：99.99％と認定施設と遜色ない精度です。
事前カウンセリング
集団での事前カウンセリングがあります。不安が残る方は個別での質問も受け付けていただけるそうです。人数が少ない場合など最初から個別でのカウンセリングの場合もあるようですが、認定施設で私がカウンセリングを受けたときは個別で1時間程度時間を要したので、認定外施設では少し軽い説明になるのは仕方ないのかもしれません。
羊水検査などのアフターケア
認定外施設では陽性後のケアが十分でなく、心理的にも厳しいところにさらに追い討ちをかけると言う話も聞きます。こちらのクリニックでは、陽性後の確定診断として羊水検査が検査費用に含まれています。また産婦人科専門医の施設なので、人工中絶手術を希望される場合も手術ができる施設です。陽性が出た場合のカウンセリングや再診察も無料でしていただけると言うのは重要なポイントですね。
施設の実績・信頼性
2016年から日本国内でNIPT検査数9,000件を超える検査実績があります。
夫婦の合意
夫婦での来院は必須となっていません。検査結果も直接聞きに行く方法と郵送で受け取る方法から選べるため、夫婦で結果を見ないこともあるかと思います。しっかりと事前に夫婦で話し合っておくことが大切ですね。
メリット・デメリットなど
メリット
上述したように、施設の実績・信頼性、検査精度、陽性時の羊水検査やカウンセリングなどのアフターケアについては、認定施設と遜色なくしっかりとした施設と言えると思います。認定外施設では産婦人科医が検査を行わない施設も多いですが、八重洲セムクリニック・奥野病院では産婦人科医が検査をしてくれます。
アクセスがよく、一度の来院で検査が終わるので、つわりで何度も来院するのがしんどいと言う方や、仕事などでなかなか時間が取れない方などにも向いています。
年齢が若くて認定施設の検査対象に該当しなかった方や、予約がいっぱいで取れなかったなど、認定施設での検査が受けられない方にはありがたいですね。
デメリット
事前カウンセリングが集団なので、少し抵抗がある方もいらっしゃるかと思います。認定施設と比べてカウンセリングの丁寧さが少し物足りなく感じるかと思いますが、必要な場合は個別での質問も受けていただけるそうです。
検査が日曜日のみであることや待ち時間が長いこともデメリットとして挙げられています。逆に日曜日に検査を受けたいと言う方にとっては、仕事を休むことなく受けられるのでメリットとも言えるかもしれませんね。
その他の特徴
夫婦で同席しなくても良いことはメリットともデメリットとも言えますが、夫婦でしっかりと話し合いが必要な検査なので、その点は夫婦で対応する必要があります。
認定施設では、21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーの3つのみを調べることができますが、こちらの施設ではそれ以外にも性別やターナー症候群などの染色体異常についても調べることができます。また、追加料金で全染色体の検査や微小欠失検査も行えるそうです。これも調べることが良いのか悪いのか賛否分かれるところですが、選択肢としてあるのは良いのではないでしょうか。検査は全てきちんと法律に準拠して行われているので、安心して受けることができます。
料金は認定施設と同程度の約20万円で高額な部類に入りますが、実績があり安心できる施設だと言えると思います。認定外施設で検査を受けるデメリットも知った上で検討されることをおすすめします。
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