【シェルター・イン】学校の近くで傷害事件、ロックダウンドリルと現実に起きたシェルター・イン

ニューヨーク

ニューヨークの学校では日本の学校とは異なる避難訓練が行われます。避難訓練というとどことなく非現実的な感覚になってしまいますが、当然のことながら現実に起こることもあるのです。

ニューヨークの治安

ニューヨークで生活する中で日本に比べれば治安の悪さは感じるものの、身近で危険を感じることはほとんどありません。

とはいえ、最近は銃関連の事件も増えてきていたり、他の州ではマスシューティングが起きていたりと日本に比べて危険が身近にあることは感じます。

ニューヨークの小学校の避難訓練

アメリカでは避難訓練のことをDrill(ドリル)と言います。計算ドリルなどの「ドリル」と同じ「訓練」という意味です。

日本の避難訓練というと、ほとんどが火事か地震を想定した訓練ですが、ニューヨークではさらにロックダウンドリルと呼ばれる不審者が侵入してきた時などを想定した訓練が行われます。

日本ではあまり聞きませんが、ニューヨークでは小学校でも幼稚園でも、もしもの時に備えて教室や学校が内側から施錠できるようになっています。最近もアメリカ国内で学校でのマスシューティングがありましたし、最悪のケースとしてはそのレベルを想定しているということのようです。

避難訓練の時はサイレンがなり、その音の違いで火事なのか不審者なのかなどが区別されるそうです。不審者に対するロックダウンドリルの時には、教室の中で指定された場所に各々が隠れ、ドアを施錠します。

訓練である旨は子供たちに伝えられますが、結構リアルな訓練なので、英語に不慣れな子だと実際のことかと思って怖い思いをする子もいるそうです。それくらい重要な訓練ということですね。

現実に起きたシェルター・イン

先日子供が通う学校の近くで傷害事件が起きました。その時まだ子供たちは学校にいる時間帯だったため、すぐに学校ではシェルター・インが行われたそうです。

ロックダウンが銃を持った不審者が学校に侵入したなどの差し迫った危機の時に行われるのに対して、シェルター・インは少し離れた場所で危険なことが起こっている場合に行われるそうです。

子供たちは教室に入って施錠し、警察が安全を確認するまで部屋から出ることはできません。そのときはそのままの状態が数十分続いたそうです。

幸い学校に危害がある事件ではなかったため、その後シェルター・インは解かれましたが、日本とは違ってこういう事件が身近にあるということを改めて考えさせられました。

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