ニューヨークといえばブロードウェイということで、娘とアラジンを観てきました。娘は英語がまだ完璧でないので途中で寝てしまったらどうしようという心配をよそに、素晴らしいショーに目が釘付けでした。
Aladdin(ブロードウェイ ミュージカル 「アラジン」)
ニューヨークのブロードウェイミュージカルの1つ「Aladdin(アラジン)」は、ディズニー映画アラジンをもとにしたミュージカルコメディです。タイムズスクエアすぐ近くのニューアムステルダムシアターで2014年3月に開幕しました。2020年にコロナの影響で一時閉鎖を余儀なくされましたが、2021年9月に公演が再開されました。
キャストとしては、2019年からジーニーを演じるMichael James Scott(マイケル・ジェームス・スコット)さん、2021年にアラジンに抜擢され今回がブロードウェイデビューとなるMichael Maliakel(ミカエル・マリアケル)さんなどが出演されています。
公演時間は2時間半で、間に1回の休憩を挟みます。対象年齢は6歳以上で子供にも楽しめる内容になっていますが、2歳未満は入場不可です。ブロードウェイのチケットには子供料金がなく、大人と同額の料金が必要になります。
通常は夜の公演ですが、土日や長期休みの平日などには昼の公演がある日もあります。夜だと帰りが遅くなってしまうので、子供と観劇したい場合は昼の公演がある日がおすすめです。
娘とアラジンを観てきました
ニューヨークに長く住んでいる友人たちに、英語がまだ完璧でない子供におすすめのミュージカルを聞いたところ「ライオンキング」と言う方が多かったです。「ライオンキング」の対象年齢は6歳以上です。対象年齢が8歳以上の「ハリーポッター」は、英語がわからないとストーリーについていくのが難しいそうです。
私は「ライオンキング」「アラジン」「ハリーポッター」を子供向けだと思ってピックアップしていたのですが、「ハリーポッター」を除いた「ライオンキング」か「アラジン」のどちらかで娘が行きたい方に行くことにしました。
娘に聞いたところ、ディズニー映画で見たことがある「アラジン」に行きたいと言うので、娘にとっての初ブロードウェイは「アラジン」にすることにしました。
チケットの予約は事前にオンラインでしました。劇場の窓口で購入すると手数料がかからないそうですが、オンラインだと意外と手数料が高かったです。
会場には開演の1時間前から30分前に到着することが推奨されています。特に昼の部は子供が多いので早めが良いとのことで1時間前に到着しましたが、すでに入場のための列ができていました。
少し並んで待っていたところ、開演約50分前に入場が開始されました。入り口で荷物の中にを確認され、その後チケットを見せて入場しました。
会場に向かう途中には、ぬいぐるみやオーナメントなどアラジン関連のグッズが売っていました。
会場内に入ると、通路ごとにスタッフの方が立っていて、座席まで案内してくれます。
子供用にブースターシート(座席を高くするためのクッション)も用意されていました。ブースターシートには限りがあるため、遅く来た方は既になかったようなので、お子さんが多い昼の部の場合は早めの到着をお勧めします。
会場は3階建てになっています。1階がオーケストラ、2階がメザニン、3階がバルコニーと呼ばれます。
劇場内の装飾が凝っていて美しかったです。
座席の料金は舞台に近く見やすい場所ほど高く、オーケストラ(1階)の前半分とメザニン(2階)の前方が一番高額になっています。リーズナブルに観たい場合はバルコニー(3階)になるのですが、口コミを見たところ「アラジンは細かい作り込みや演出が多いので、オーケストラ(1階)の中央前半分あたりくらいまでがおすすめ」とのことで、せっかくなのでオーケストラの前から6列目の席を予約しました。
チケットは夏休みということもあり高めの設定でした。オーケストラ(1階)の中央前方の席の価格は、1週間ほど前までは227.5ドル、数日前の時点で199.5ドルでした。高い…。私は子供がいて先の予定が読めなかったので当日予約したのですが、当日朝には155.5ドルまでディスカウントされていました。
オンラインは手数料もプラスでかかるので、2人で419.84ドルでした。ディスカウントされているとは言え、結構な出費です。でもかなりリーズナブルになっているので、当日空いている席から探すのも良いかもしれませんね。ただし、アラジンは人気なので当日の場合は自分が予約したい場所の席が空いていないこともあります。リーズナブルに見たい場合は、ハイシーズン以外でバルコニー(3階)の後方の席であれば75.5ドルほどです。
座席から見た景色がこんな感じです。
ショーが始まると写真撮影禁止なので写真はないのですが、口コミ通り、前方は大迫力でした!前から6列目だとちょうど舞台全体が視界に収まり、キャストの細かい表情やオーケストラの指揮棒も見え、最高でした。
舞台セットは細部まで作り込まれていて、中心で演技をしている方々の後ろでもキャストの方が背景としてさまざまな演技をされていて、舞台のどこを見ていても面白かったです。
アラジンを演じるMichael Maliakel(ミカエル・マリアケル)さんは、同じ人間とは思えないほどのスタイルで、背が高くて顔が小さく、細いのに筋肉がすごかったです。ミュージカルはある程度の体格の人の方が声が通ると思っていたので、あんなに細いのにとても素晴らしい歌声で感動しました。
ジーニーはアニメの雰囲気をどう再現するのかなと思っていましたが、顔を青く塗ったりしているわけでもないのに、動きも歌もまさにジーニーそのもの!ちょっとひょうきんな感じから重厚な感じまで、演技力や歌唱力の幅が素晴らしかったです。
マジックショーがあったり、火花・雷のようなライト・銀テープなど驚く仕掛けが多いので、子供も飽きずに見ることができました。
アラジンとジャスミンが魔法の絨毯で飛ぶ場面では、大きな歓声が起こりました。絨毯が飛んでいるのもすごいのですが、限られた舞台の幅の中で照明や布の動きなどを使い、空をダイナミックに飛んでいる様子を見事に再現していました。
下のYouTubeで魔法の絨毯で飛ぶ場面、アラジンの驚愕的なスタイル、ジーニーの歌唱力、ショーの雰囲気を見ることができます。劇場の迫力はさらに凄くて、圧巻でした。
アラジンの世界を現実世界の舞台であれだけ再現していることに、本当に感動しました。
最後にキャストが順番に登場しますが、ジーニー、アラジンに次いで歓声が大きかったのがジャファーの仲間のイアーゴでした。コミカルな動きに何回も笑わせてもらいました。
まとめ
せっかくニューヨークにいるので娘に本場のミュージカルを見てほしいと思ったのですが、実は最初にミュージカルに誘った時は「つまらなそう」と乗り気ではなかった娘。動画でブロードウェイミュージカルがどのようなものか見せたところ興味を持ってくれました。
英語がまだ完璧ではないので眠くなってしまわないか心配だったのですが、「アラジン」はディズニーのアニメでストーリーを知っていたため、英語が全て聞き取れなくても内容が理解できたようです。また、絶え間なく繰り広げられる楽しい音楽、歌、ダンス、どんどん変わるセットや仕掛けに目が釘付けでした。全く眠くなる様子もなく、観劇終了後「すごく面白かった!またアラジン見に来たい!」と大興奮でした。
その後キャストの方にお手紙を書いた時のことについても書いています。
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