【茨城で戦争について学ぶ】子供の戦争への興味を深める施設

出産・育児・教育

絵本がきっかけで戦争に興味が出た娘。せっかくなので原爆ドームなどを見せてあげたいですが、今の時期には難しいため近場で戦争について学べる施設を探しました。茨城県は海軍航空隊があったそうで、実際に戦争の記録を見られる施設がありました。

娘の戦争へ興味

娘が「ひろしまのピカ」という絵本を読んでもらい、戦争に対する興味が出たようです。

娘が内容を教えてくれて私も興味が湧いたので読んでみましたが、子供でも読みやすい分量で広島での原爆投下時のことが描かれています。絵が可愛いわけではありませんが、引き込まれる描写で、子供も感じるものがあったようです。

この本をきっかけに戦争の話に興味を持ったようで、先生や親、祖母に聞いたりしていますが、せっかくなので実物を見せてあげたいと感じています。普段の夏休みなら広島の原爆ドームなどに連れて行ってあげたいところですが、新型コロナの影響もあり実現はできそうにありません。

茨城県で戦争を学べる場所

近場で何か興味を広げてあげられる場所はないかと調べたところ、海軍予科飛行練習生学校が阿見町に、筑波海軍航空隊が笠間市にあったことを知りました。

茨城県は海軍の航空基地が置かれていた場所で、日立市には軍需工場があったことから戦争末期に連合軍の空襲の目標となったそうです。

予科練平和記念館

海軍予科飛行練習生学校

予科練とは海軍飛行予科練生の略称で、大日本帝国海軍の航空兵養成制度の1つです。

予科練は、昭和5年に熟練の航空機の搭乗員を多く育てるための基礎訓練をすることを目的にでき、14歳半から17歳までの少年が選抜試験を経て訓練を受けました。

予科練は最初は横須賀にあり、第一期生は73倍という狭き門を突破し入隊したそうです。その後予科練習生の増員等のために阿見の霞ヶ浦海軍航空隊に移転し、さらに土浦海軍航空隊として独立しました。

ここを巣立って神風特攻隊を命ぜられた少年兵も多く、予科練の制度が始まってから終戦までの15年間で24万人が入隊して2万4千人が戦地へ赴き、そのうち8割が戦死したそうです。

予科練平和記念館

茨城県の阿見町にある予科練平和記念館は、戦争の記録を通して命の尊さや平和の大切さを考える場所として建設されました。

予科練平和記念館
予科練の紹介、予科練平和記念館の目的を紹介しています。予科練平和記念館のホームページです。

海軍飛行予科練に関する展示物や、B-29が30機土浦海軍航空隊に襲来して300名の死者が出た大空襲関連の記録や特攻関連の資料の展示がされています。

記念館のHPでは児童向けのページも公開されています。

2020年7月追記:
予科練平和記念館に6歳の娘と行ってきた様子について書いています。親の補足解説は必要ですが、理解できる内容が多く、興味も深まりました!

筑波海軍航空隊記念館

筑波海軍航空隊

筑波海軍航空隊は、戦闘機の操縦訓練を行う海軍の練習航空隊で、特攻の練習も行われました。学徒出陣によって多くの学生が海軍に入隊しましたが、選抜や適性検査などの狭き門をくぐり抜けて特攻隊と出撃したのは、海軍志願者12万人のうちわずか約80人だったそうです。

そんな筑波海軍航空隊は映画にもなっています。

筑波海軍航空隊記念館

茨城県笠間市にある「こころの医療センター」敷地内にある筑波海軍航空隊記念館の筑波海軍航空隊跡地には、航空隊関連の遺跡が多く残っており、現存する海軍航空隊司令部庁舎内と筑波海軍航空隊関連資料が公開されています。

https://p-ibaraki.com

旧司令部庁舎は、岡田准一さんが出演された映画「永遠の0」のロケ地として使用され、記念館の2階にはロケセットの再現も展示されています。

茨城県立歴史館の企画展

戦後75年にあたる今年、水戸にある茨城県立歴史館で「戦争と茨城-茨城郷土部隊史料保存会所蔵史料から-」という企画展が行われています。

参考:https://rekishikan-ibk.jp

貴重な資料を中心に歴史が紹介されていて、昔の暮らしについても学べるそうです。9月22日まで開催されています。

まとめ

戦争の記録といえば、沖縄、広島、長崎とばかり思っていましたが、身近なところにも当時の様子を見ることができる施設があることを知りました。

終戦から長い月日が経って当時のことを知る機会も減っている中、貴重な場所が身近にあるのはありがたいです。絵本から知れる内容もありますが、実物を見ることができる施設を維持してくださっているのは素晴らしいですね。

娘にどこまで理解できるのかはわかりませんが、せっかく興味を持っているので訪れてみたいなと思っています。

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