【親も子も幸せになれるはじめての中学受験】親として子供にできるサポートのヒントが書かれた本

出産・育児・教育

中学受験をするかどうかの選択や中学受験をする際に親ができるサポートなど、親として子供のためにできることのヒントが書かれています。母親に寄り添った内容になっているので、子供のためにどうしてあげたら良いか迷っている方のヒントになるのではないでしょうか。

著者:小川大介さん

受験国語の指導を25年されている方で、中学受験情報局「かしこい塾の使い方」の主任相談員をされています。教科の指導だけでなく、子育てコーチングや学習タイプ別の指導なども行なっています。

親子関係の築き方の指導にも定評がある方で、『中学受験基本のキ!』や『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』などの著書もあります。

親も子も幸せになれるはじめての中学受験の内容

第1章 なぜ今、子育ては大変なのか?

第1章では、現代の子育てがなぜ大変なのか、その中での親の役割について書いてあります。

兼業主婦・専業主婦それぞれの立場での悩みや、昔より情報量が多いことで親世代とは異なる環境にあることによる悩みなど、まさに自分自身にも当てはまることが書いてあります。どの立場であっても子供のことを思ってやっていることには変わらないというのもその通りだと思いました。

その中で、夫婦で育児に関するお互いの考えを徐々にすり合わせておくことが重要となるという点がとても参考になりました。

例えば、父親が中学受験に反対の場合または前のめりの場合、自分の経験談で判断してしまうことがあるそうです。その場合は子供自身を中心に考えることが重要で、そのためにどうすれば良いかなどのアドバイスが書いてあります。これはパパだけでなくママに置き換えて、自分自身も注意していきたいと思えることが書いてありました。

また、夫婦の意見が一致しても子供の意見が異なることがあります。そのような場合に、子供が自分で考えて判断できるようにサポートするためのコツやポイントが書いてあります。

中学受験はするかしないかだけでなく、する場合は事前に考えておく必要があるお金や親のスケジュールなどについても具体的なアドバイスが書いてあるので、事前に把握しておくことで心算ができるのではないでしょうか。

地方出身だから知識がない、中学受験をしていないから自分でサポートできるか不安、仕事をしているから時間がないなど悩む方も多いですが、必ずしもそうではないということが書いてあり、色々な状況の方が励みになる内容が書いてあります。

子供が自主的に取り組むためのコツや声かけの方法など、受験をしなくても参考になる内容です。

第2章 中学受験、我が家の選択

公立高校に行くとなると内申点が重要になること、上位の高校で高校から入学できるところが意外に少ないなど、事前に知らないと後々困ることについても書いてあります。中学受験に疎いため私自身これらのことは知らなかったので、今後のためにも事前に知れたのは良かったです。

中学受験におけるメリット・デメリットを挙げて考えるなど、受験をするか迷ったときの解決方法の具体的なヒントが書かれています。

また、中学受験をしない場合、中学進学後に選択・準備しなくてはいけないことが増えるため消極的理由ではなくきちんと意思を持って決めるべきという点も印象的でした。

志望校の選び方についても具体的に書いてあり、母親に寄り添った内容になっています。

第3章 中学受験を始めたら

大手の塾の特徴と子供のタイプ別の塾の選び方について書いてあります。こちらでは簡潔に書いてありますが、塾選びをよりよく知りたい方は「中学受験基本のキ!」もご参照くださいとなっています。

入塾テストが入塾後に与える影響と入塾テストに向けてのスケジュール・準備についても書いてあります。実際に入塾テストで上位に入るための対策にはこちらの本をお勧めされていました。

子供が勉強嫌いにならないための具体的なコツ、勉強における声掛け方の仕方、自宅学習での親のサポート方法、子供のやる気がなくなったときの対処法など、親ができることが書かれています。

塾でのことについても書いてあり、時期別の塾での生活や塾での勉強を進めやすくするための自宅でのトレーニング方法、塾との上手な付き合い方、相談をするときのポイントなど、実際塾に通う際の参考になるのではないでしょうか。

第4章 子供が伸びる環境と親の関わり

第4章には、子供のやる気を出すコツやマネジメントのコツが書いてあります。

印象的だったのが子供に渡してあげたい言葉を考えましょうというところでした。自分の子供時代や親目線に立った時などのことを考え、良かったこと良くなかったことを振り返り考えるという方法で、とても参考になりました。

第5章 中学受験、その後

第5章では、中学受験をやりきり合格したときや落ちた時にかける言葉のヒントが載っています。受かっても落ちてしまってもその先に長く待っている生活を充実したものにするために子供にかけてあげられる言葉は参考になると思います。

勝ち負けではないという考え方もぜひ子供に持っておいて欲しいですね。

本の中でも紹介されていた「中学受験 基本のキ!」は、中学受験についての基本的な情報が載っている本です。中学受験の経験がない方や地方出身で中学受験とはどんなものかわからない方などにおすすめです。

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