【New York Transit Museum】ニューヨークの地下鉄やバスの歴史について学べる博物館

ニューヨーク

ブルックリンにあるNew York Transit Museum(ニューヨーク交通博物館)では、体験型の展示を通して、ニューヨークの地下鉄やバスの歴史を学ぶことができます。実際に電車の中に乗ることもでき、子供も楽しめる博物館になっています。

New York Transit Museum(ニューヨーク交通博物館)

ニューヨーク交通博物館は、昔の地下鉄の駅を利用して作られた博物館です。博物館内では、ニューヨークの地下鉄やバスなどに関する歴史が紹介されています。

開館日が金・土・日だけなのでご注意ください。

ニューヨーク交通博物館の様子

入館まで

最寄駅はBorough Hall駅です。駅から数分歩いたところにニューヨーク交通博物館があります。

昔の地下鉄の駅を利用しているため、入口も通常の地下鉄そっくりです。入口でチケットを確認しているスタッフの方がいたのでわかりましたが、ぼーっとしていたら見逃しそうな外観です。

チケットは事前にウェブ上で購入します。予約時間は30分ごとの枠になっています。

我が家は電車の乗り継ぎなどで時間が読めないので、現地に到着してから予約を取ろうと思っていたところ、なんと1時間後の枠からしか空いていませんでした。平日なので空いているだろうと思っていたら大間違いでした。おおよその時間を読んで事前に予約しておくことをお勧めします。

1時間後か…と愕然としたものの、入り口にいたスタッフの方がとてもフレンドリーな方で、「この辺にカフェがあるからそこでランチでもしてからおいで」教えてもらい、先にランチを済ませてから予約の時間に戻ってくることができました。

館内の様子

改札階

入り口の階段を下ると、地下鉄でいう改札階に着きます。館内はこの改札階とそのさらに下のホーム階からなっています。

入館してすぐ見えてくるのが、歴代の改札です。

映画に出てきそうなレトロな見た目にテンションが上がります。

木製の改札も、現在のもののようにきちんと回転します。

だんだん現在の改札に近い形になっていきます。

ニューヨークの地下鉄やバスでは1953年に、切符の代わりにコインの形をしているToken(トークン)というものが使われ始めました。それを払わないで済むようにと偽物のコインが出回ったそうです。その例がずらりと展示されていました。

メトロカードが導入されたのが1990年代初めだったそうなので、メトロカードは割と新しいシステムなんですね。

最近では、非接触決済ができるクレジットカードやApple Payのようなスマート決済ができるデバイスをかざすことで料金の支払いができるOMNYが導入され、さらに便利になっています。

駅員さんが座っていたボックスは、中に入ってみることができます。

バスの料金を支払う機械も最初は木製だったようです。

昔の地下鉄の駅を使っているので、地下鉄の駅の階段があるのが面白いです。

ホーム階

階段を降りてさらに下のホーム階にいくと、ずらりと歴代の電車が並んでいます。大人も息を呑む圧巻の展示です!

最初に右手に見えたのは1904年に造られた木製の車両で、ニューヨーク交通博物館の中で一番古い車両だそうです。

椅子は麻のような素材でできていて、現在の地下鉄とは違いクッション性がありました。吊り革もレトロです。

こちらは1908年に造られた車両です。

こちらもシートが麻のような素材でできています。

内装や広告が趣があります。これらのレトロな広告の写真を撮っている方も多くいらっしゃいました。

こちらは1916年に造られた車両です。

こちらもまだシートの素材が柔らかいものです。当時にタイムスリップしたかのような内装がとても素敵でした。

今では多くの地下鉄の線が通っているマンハッタンですが、当時は限られた線のみだったことがわかりますね。

こちらは1917年に造られた車両です。

シートの並びが変わって、吊り革の形も円形のものになっています。

こちらは1932〜1933年に造られた車両です。

シートの素材が変わって天井にシーリングファンがついています。

1938年に造られた車両は、外観がだいぶ現代のものに近くなっています。

シーリングファンの代わりに扇風機が設置されています。

路線図もだいぶ現在のものに近い形に変わってきています。

この後第二次世界大戦があり、新たな車両がしばらく造られなかったようです。

この次に新しい車両が作られたのは、第二次世界大戦後の1948年です。電車が不足していたこともあり待望の新車両だったようです。

広告にレトロな感じは残りますが、だいぶ近代感が出てきました。

路線もかなり現在のものに近いですね。

1950年に造られた車両では、とうとうエアコンが設置されました。

当時エアコンはあっという間に故障してしまったそうで、その後十数年経ってようやくしっかりと機能するエアコンが搭載された車両が作られたそうです。

ニューヨークの地下鉄構内はエアコンがなくてとても暑いので、電車内にエアコンが導入されたのは画期的だったのではないかと思います。

ホーム上にはジオラマが展示されていました。今でもブロンクスの方などに行くと、このジオラマに近い形の駅を見ることができます。

改札階(バス)

最初に降りてきた階段を登って上の改札階に戻ってさらに奥に進むと、バスの歴史に関する展示があります。

地下鉄やバスのポスターが色々と並んでいる中に、日本のポスターもありました。

道路に見立てたフロアに、バスや信号などが展示されています。

バスも歴史と共に大きく形を変えているのがわかります。

バスの展示は運転席周辺がメインで、電車ほど数は多くありませんでしたが、中には座席に座ってみられる展示もありました。

博物館の出口はレトロな木製の改札になっています。この改札を通るのはここでしかできないので、良い経験になりますね。改札を通る動画を撮っている観光客の方もいらっしゃいました。

出口の先にはミュージアムショップがあり、地下鉄やバスにちなんだグッズがたくさん販売されていました。

まとめ

電車が好きな息子に電車を見せてあげるために訪れましたが、週に3日しか開館していないのできっと小規模だろうと思い、行くまではあまり期待していませんでした。

しかし実際に訪れてみると、交通に関する体験型のさまざまな展示がありとても興味深い施設でした。特に圧巻だったのは実際の線路にずらりと並んだ歴代の車両で、中に入って当時のシートに座ってみたり時代の変遷を見ることができるのが大人も面白かったです。内装やポスターも当時のものを再現していて、電車好きならずともとても楽しめる博物館でした。

体験型の展示が多いので、3歳の息子も飽きることなくずっと目を輝かせて楽しそうにしていました。

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