ニューヨークの公立小学校では全員が無料で食べられるフリーランチがあります。無料でお弁当もなしと喜んでいたものの、日本から来たばかりの娘にはなかなかハードルが高かったようです。
ニューヨークの給食は無料!?
ニューヨークでは2017年に、年収に関係なく公立小学校での給食が無償化されました。
以前は低所得の家庭を対象に無料の給食「フリーランチ(Free Lunch・Reduced-price Lunch)」が提供されていましたが、低所得であることを知られたくないという理由や親が書類を提出し忘れているなどの理由で、給食を食べられずにいる子が多く見られたそうです。
そのため政府が完全無償化の導入を決定したそうです。
フリーランチの対象者
現在は公立小学校に通う子は全員がフリーランチの対象者ですが、厳密には対象者の区分があります。
学校を探すときに便利な「Common Core of Data」のというサイトでは、各学校のフリーランチの対象となる生徒の数を見ることができます。
一概には言えませんが、「free lunch」の欄を見るとその学校の低所得家庭の数がわかり、治安を考慮する際の判断材料の1つにもなります。
例えば低所得家庭が多いことで知られるハーレムという地区のある小学校では、全校生徒401人中、378人と実に94%がフリーランチの対象者です。
一方で高級なエリアとされるアッパーイーストサイドのある小学校では、全校生徒649人中、フリーランチの対象者は54人と8%程度です。
変動はあるもののフリーランチの対象となる収入の定義は以下のようになっていて、年収48,500ドルあたりがラインになります。日本円で約550万円ですね。
families/schoollunch.asp
日本で考えると年収550万円で低所得層という感覚ではないですが、物価の高いニューヨークでは収入も高い家庭が多く、これぐらいが低所得の線引きになるようです。(厳密には貧困と言われる年収は26,200ドル[約297万円]で、それをもとに算出されています。)
現在は所得に関係なくフリーランチを食べられますが、親の収入の申告は必要になります。我が家もウェブ上で家族の登録とそれぞれの収入を入力し世帯年収を申告しました。
娘とフリーランチ
学校ではお弁当でもフリーランチでもどちらを食べてもOKです。特に事前連絡は必要なく、当日お弁当がなければフリーランチを取りに行けば良いそうです。
ランチは日替わりの温かいメニューと毎日必ずある冷たいメニューがあり、好きな方を食べていいそうです。一応メニューがあるのですが、食材の仕入れ状況などで当日変わることもあり読めません。。。
初日はフリーランチを食べた娘ですが、口に合わなかったようでリンゴしか食べられず、空腹状態で家に帰ってきました。毎日必ずある冷たいメニューは、チーズサンド・牛乳・リンゴ・ジュース・プレッツェルなどなので食べられそうな気もするのですが、あまり口に合わないようです。
毎日これでは栄養状態が気になるので翌日からはお弁当にすることにしました。日本でも宗教上の理由やアレルギーなどでお弁当の子はいるものの給食の子が大半だと思いますが、娘の学校では半数ぐらいがお弁当持参だそうです。
お弁当といっても現地の子のお弁当では、ドーナッツ2個やスナックにリンゴなども当たり前のようにあるようで娘は驚いていました。子供の栄養大丈夫なのかなとお節介にも気になってしまいます。
せっかくのフリーランチなのに食べられないのは残念ですし、人数をカウントせず毎日提供されるので廃棄問題も気になりますね。。。もう少し美味しいフリーランチになってくれたらと願っています。無料ではないものの、日本の給食は本当に素晴らしいですね!
日本式のお弁当を持って行っている娘のことについても書いています。
よく日本のお弁当を持って行くと現地の子にからかわれたりいじめられたりすると聞きますよね。娘も少なからずからかわれることはあるようですが、気にするようなレベルではないそうで、お友達も娘の真似をして日本のものを試してみてくれることもあるようです。
現地校関連のことについてもまとめていますので、よろしければご覧ください。
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