海外赴任の帯同に向けて、必要な準備をまとめていきたいと思います。まずは海外渡航の基本、「パスポートの取得」についてまとめます。0歳から全員分が必要なので、早めに準備をしましょう!
海外赴任に際して必要な手続きの一覧については以下にまとめていますのでご参照ください。
必要な手続き「パスポートの取得」
まずは、海外に行くときに必ず必要なパスポート。赤ちゃんを含め海外に行く家族全員分揃える必要があります。
パスポートは申請してから受領まで、土曜・日曜・祝日・国民の休日・年末年始(12月29日から1月3日)を除いて6日かかります。渡航先によってはビザの申請にも有効なパスポートが必要なので、必ず早めに取得しましょう。
パスポートを申請する場所
住民登録している都道府県の旅券窓口で申請できます。各都道府県のパスポート申請に関する詳細は外務省のHPに載っていますので、ご参照ください。
パスポート取得に必要なもの
初めて取得する場合、有効なパスポートを持っている場合、期限切れの場合など、状況によって必要なものが異なります。詳細は外務省のHPに記載がありますが、簡単にまとめていきます。
初めて取得する場合
- 一般旅券発給申請書:1通(都内の申請書の入手場所)(ダウンロードもできます)
- 戸籍抄本または戸籍謄本(申請日前6か月以内に発行されたもの):1通
- パスポート用の写真(規格を満たすもの):1枚
- 本人確認のための書類:1点または2点
- 次の場合は、申請日前6か月以内に発行された住民票の写し(「マイナンバー」の記載がないもの、1通)が必要です。
・居所申請(住民登録している都道府県以外の現在居住している都道府県で申請すること)をする場合
・ 申請窓口において、住民基本台帳ネットワークシステムによる情報検索を希望しない場合
有効なパスポートを持っている場合
残存有効期間が1年未満の場合などは、新規にパスポートを発行できます。ただし、残存有効期間が1年以上ある場合でも、赴任や留学などで長期滞在するときにはパスポート電話案内センターに相談することができます。
- 一般旅券発給申請書:1通(都内の申請書の入手場所)(ダウンロードもできます)
- パスポート用の写真(規格を満たすもの):1枚
- 有効なパスポート:1点
- パスポートの氏名や本籍の都道府県名に変更があった場合や、身分事項や写真などが判別できないほど損傷している場合は、申請日前6か月以内に発行された戸籍謄(抄)本(1通)が必要です。
- 次の場合は、申請日前6か月以内に発行された住民票の写し(「マイナンバー」の記載がないもの、1通)が必要です。
・居所申請(住民登録している都道府県以外の現在居住している都道府県で申請すること)をする場合
・ 申請窓口において、住民基本台帳ネットワークシステムによる情報検索を希望しない場合
パスポートが期限切れの場合
- 一般旅券発給申請書:1通(都内の申請書の入手場所)(ダウンロードもできます)
- 戸籍抄本または戸籍謄本(申請日前6か月以内に発行されたもの):1通
- パスポート用の写真(規格を満たすもの):1枚
- 本人確認のための書類:1点または2点
- 期限切れのパスポート:1点
- 次の場合は、申請日前6か月以内に発行された住民票の写し(「マイナンバー」の記載がないもの、1通)が必要です。
・居所申請(住民登録している都道府県以外の現在居住している都道府県で申請すること)をする場合
・ 申請窓口において、住民基本台帳ネットワークシステムによる情報検索を希望しない場合
未成年者の場合
追加の注意点
基本的な申請に必要な書類は上述したものです。ただし、未成年(申請日現在満20歳未満)の場合は、少し追加で注意が必要な点があります。
- 一般旅券発給申請書裏面にある「法定代理人署名」欄に法定代理人(親権者である父又は母など)の署名が必要です。
- 法定代理人が代理申請するときは、申請書裏面の「申請書類等提出委任申出書」の記入は不要です。
- 未成年者のパスポートの有効期限は5年間です。
- 申請時に12歳未満の場合は、パスポートの手数料は6,000円に減額されます。
- 未成年者がパスポート申請するときにも、1点ならば運転免許証、2点の組合せならば健康保険証と一緒に学生証(又は生徒手帳、母子手帳)等の本人確認書類が必要です。ただし、中学生以下の子供が法定代理人とともにパスポート申請するとき、又は、法定代理人が中学生以下の子供に代わって代理申請するときには、申請者の保険証等についても確認されます。我が家の場合は0歳で免許証や学生証はないので、保険証と母子手帳を提示しました。5歳の娘はまだパスポートの有効期間が少し残っていたので、現在有効なパスポートを提出するだけで大丈夫でした。
パスポート用の写真
小さい子供だと、スピード写真で証明写真を撮るのは難しいですよね。その場合以下の2つの方法があります。
自宅で撮影する
1つ目は、自宅で白い壁や布をバックに撮る方法です。上の子が0歳の時には、バンボに座らせて白い壁をバックに撮りました。その時はカメラのキタムラの方にご相談して、顔のサイズがパスポートの規格に合うようにプリントしていただきました。ただ、影が写り込んではいけなかったり、壁に少しでも模様があったらいけなかったりと、禁止事項が多いのでかなり難しいかと思います。
カメラ屋さんで撮影する
下の子も自宅での撮影を試みたのですが、うまくいかず、カメラのキタムラで撮影をお願いしました。基本的には大人向けの撮影機材しかないということなので、首が座っていない子や泣いてしまう子などは難しいですが、チャレンジしてうまくいった段階で初めて料金が発生するので、チャレンジしてみる価値はあると思います。大人が座る用の椅子に座らせて、大人が写り込まないようにしゃがんで後ろから支えて撮影しました。意外とうまくできたので、ぜひチャレンジしてみてください!データが保管されているので、後々ビザで違うサイズの写真が必要になった時にも使えるので便利です。
戸籍謄本の取り方
戸籍謄本は(こせきとうほん)とは、「戸籍の原本の内容すべての写し」のことで、「戸籍全部事項証明書」とも呼ばれます。一方、戸籍抄本(こせきしょうほん)は、「必要な人の部分だけの写し」のことで、「戸籍部分事項証明書」とも呼ばれます。戸籍謄(抄)本は、本籍地のある市区町村役場に申請し取得します。
戸籍謄本の取得方法は3つあります。
本人または代理人が直接役所に出向いて請求する方法
本籍地のある役所に出向き、窓口で申請する方法です。本籍地が近い場合は、この方法が楽です。必要なものは以下です。
- 手数料
- 本人確認書類 (代理人が請求する場合は代理人のもの)(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、写真付きの住民基本台帳カードなど)
- 代理人の場合は、本人からの委任状(代理人が本人と同じ戸籍に属する場合は不要)
郵送で請求する方法
本籍地が遠方の場合など、郵便での取り寄せが可能です。郵送のため日数がかかることを考慮して早めに請求する必要があります。必要なものは以下です。
- 請求書(戸籍謄本の申請書を役所のホームページからダウンロードして、印刷・記入する)
- 本人確認書類の写し(代理人が請求する場合は代理人のもの)
- 手数料(定額小為替を郵便局で準備する)
- 切手を貼った返信用封筒(返信用封筒の宛名に、自分の住所と名前を書いておきます。)
- 委任状(代理人が請求する場合のみ)
子供のパスポート取得のために戸籍謄本を郵送で請求する場合には、請求者に親の名前を書き、親の本人確認書類の写しを添付することになります。
コンビニで請求する方法
コンビニ交付を導入している市区町村であれば、コンビニでも発行することができます。コンビニ交付を導入しているかどうかは以下のリンクで検索できます。
必要なものは以下です。
- マイナンバーカード
- 手数料
パスポートの受領に必要なもの
パスポートの受け取りは、申請書を提出した旅券窓口で、申請者本人のみができます。小学生以上は自分で署名しますが、難しい場合は親権者が代理署名することもできます。
旅券引換書
パスポートは発行日から6か月以内に受け取らないと失効しますので、旅券引換書に書かれた交付予定日が来たら早めに受け取りに行きましょう。
手数料
所定の手数料を、旅券引換書を添えて支払います。手数料を支払うと、領収した金額について旅券引換書に表示をしてもらえるので、この表示済みの旅券引換書を旅券受領窓口に提出します。
まとめ
全ての基本、パスポートの取得。赤ちゃん等初めて申請する方は、パスポートの申請の前に準備が必要な「戸籍謄(抄)本」や「写真」など取得までに日数を要するものがありますので、早めに準備するのが良いですね。
コメント