【海外駐在までの準備】必要な手続き「ビザの取得」

海外駐在の準備

海外赴任の帯同に向けて、必要な準備をまとめていきたいと思います。今回は米国へ渡航する際の「ビザの取得」についてです。我が家は非移民ビザの交流訪問者ビザ(J-1ビザ)で渡航予定です。必要書類、申請方法、面接などについて備忘録も兼ねてご紹介します。

その他、海外赴任に際して必要な手続きについては以下にまとめています。

米国ビザとは

日本人がアメリカに渡航する場合、90日以下の滞在であれば「ビザ免除プログラム」によりESTAを申請することでビザなしで滞在できます。観光の際はこちらを使われている方がほとんどかと思いますが、赴任となると90日以内とはいかず、米国ビザの取得が必要となってきます。

米国ビザの種類

米国ビザには、一時滞在のための「非移民ビザ」と永住のための「移民ビザ」があります。今回はサラリーマンの海外赴任ということで、「非移民ビザ」についてご紹介します。

非移民ビザ

一時滞在のためのビザで、商用/観光ビザ、就労ビザ、学生ビザ、交流訪問者ビザなどがあります。そのうちサラリーマンで関係することが多いのは、就労ビザと交流訪問者ビザですね。

就労ビザ

一時的に就労でアメリカに滞在する場合のビザです。就労内容によってビザの種類が異なります。就労ビザの種類や資格については在日米国大使館・領事館で勧めている「グローバルサポートサービス」のウェブサイトに記載されているのでご参照ください。

交流訪問者ビザ

教育、芸術、科学の分野における人材、知識、技術の交流を促進するためのビザでで、我が家はこちらのビザを取得しました。J-1ビザを所持すると、DS-2019に記載されたプログラム開始30日前から終了30日後まで米国に滞在できます。

J-1ビザの保有者に同行する配偶者や21位歳未満で未婚の子供はJ-2ビザを取得します。J-2ビザではアメリカで就労することはできないので、就労したい場合は、I-765フォームと就労許可の申請が必要になります。就労許可の詳細については“Employment Authorization(就労許可)” (PDF) に掲載されています。

非移民ビザの申請必要書類

ビザ申請に必要な書類はビザの種類によって異なってきます。全ビザ共通で必要な書類に加え、各ビザ特有に必要な書類もありますので、詳しくは「グローバルサポートサービス」のウェブサイトをご覧ください。今回は備忘録も兼ねているので、我が家のJ-1ビザの場合の必要書類について記載します。

全ビザ共通の書類

  • DS-160フォーム。オンラインの申請フォームで、詳細は在日米国大使館・領事館のウェブサイトに記載されています。
  • 米国での滞在予定期間に加えて6か月以上の残存有効期間があるパスポート
  • 過去10年間に発行された古いパスポート
  • 証明写真1枚  (5×5cm、6ヶ月以内撮影、背景白、カラー写真、メガネ不可)詳細はこちら。DS-160確認ページ左上部に顔にテープがかからないように留めてください。
  • 面接予約確認書を提出してください。面接予約はこちら

DS-160フォームの入力がかなり大変です。子供もいて人数が多ければ多いほど、入力事項も多くなりますので、早めに準備を始めましょう。

ビザ特有の書類(J-1の場合:ビザにより異なります)

  • プログラム主催者発行のDS-2019許可書。
  • DS-7002。(研修生/インターンのみ必要)
  • SEVIS費用を支払済であることを示すI-901 SEVIS費用確認書。[米国政府が支援する交流訪問者プログラム(プログラムコードの頭がG)以外へ参加の場合必要]詳細はSEVISウェブサイトで確認してください。クリック・リファレンスは、こちら(PDF)をご覧ください。

その他補足書類

面接時には、「プログラム終了後に帰国することを示す書類」「滞在期間の費用に十分な資金があることを示す書類」「銀行の残高証明や預金通帳原本」などの補足書類も英訳した状態で持参する必要があります。詳細は「グローバルサポートサービス」のウェブサイトに載っています。

また、同行家族がいる場合は、「戸籍謄本など同行家族との関係を証明する書類」「同行家族のDS-2019フォーム」なども必要となります。戸籍謄本など日本語の書類は英訳が必要です。

詳細情報

交流訪問者ビザについての詳細情報は、英語ですが、アメリカの国務省のウェブサイトにも詳細が記載されています。

非移民ビザ申請方法

申請場所

非移民ビザの申請ができるのは以下の米国大使館及び領事館です。

  • 大使館(東京)
  • 領事館(大阪/神戸、那覇、福岡、札幌)

申請方法

1. DS-160申請書をオンラインで提出します。

DS-160申請書の作成画面では一部カーソルを合わせると和訳されている部分もありますし、在日米国大使館・領事館のウェブサイトで作成方法の説明が書かれているページもあります。ただ上述しましたが、入力量が多いので結構時間がかかります。

以下は面接の予約や面接時に必要なので忘れずに保管しておきましょう。

  • 提出後に受け取るDS-160フォーム確認ページ
  • DS-160の10桁のバーコード番号(確認ページに印刷されている)

2. プロファイルを作成します。

米国ビザを初めて申請する場合はプロファイルを作成します。

3. ビザの申請料金を支払います。

各ビザの料金は「グローバルサポートサービス」のウェブサイトに記載されていますのでご参照ください。銀行やクレジットカードなどいくつかの支払い方法から選ぶことができます。

以下のページは面接の予約や面接時に必要になるので、印刷して保管しておきましょう。

  • 発行された3つの入金番号 (収納機関番号・ お客様番号・確認番号) が表示されたページ
  • 受付番号確認のページ

交流訪問者ビザの場合はSEVIS費用の支払いも必要となります。こちらもオンラインで支払えます。詳細は在日米国大使館・領事館のウェブサイトに記載されています。

4. 面接の予約をします。

面接予約には以下の情報が必要です。

  • パスポート身分事項ページの情報
  • 12桁の受付番号
  • DS-160の10桁のバーコード番号

予約自体は時期にもよりますが、我が家の場合は約10日後から可能でした。

5. 面接を受けます。

面接日時に米国大使館または領事館で面接を受けます。面接の予約をするを参照して、面接に必要な書類を再度確認し持参します。

実際に行った時の様子は以下に書いています。

6. ビザを受け取ります。

ビザ発給が承認された場合、指定した書類送付先住所に約1週間後にビザが届けられます。こちらでパスポートを追跡することもできます。

米国大使館の休業日

東京米国大使館ビザ課の直近の休業日は在日米国大使館・領事館のウェブサイトの右端に載っています。

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