【Want to】「〜したい」ではない「want to」の意味とは?

ニューヨーク

日本人が学校で習う「want to」は「〜したい」ですよね。でもその認識でアメリカで生活していると「随分上から目線の人が多いな」と感じてしまいます。実は「want to」には「〜したい」以外のニュアンスもあるのです。

ニューヨークでの生活で違和感を感じた「want to」

最初に違和感を感じたのは電車の中でした。若い女性が年配の方に席を譲る際に「Do you want to have my seat?」と声をかけていました。日本で習った訳し方だと「私の席に座りたい?」となり、「年配の方にその言い方は…」と違和感を感じました。でも感じの良い方だったのできっとこちらでは「〜したい?」とは違ったニュアンスがるのでは感じました。

その後も同じような場面を何度か見かけました。うろ覚えですが、「Do you want me to give you a seat?」というような言い方をしている方もいました。もし「私に席を譲ってほしい?」という意味なら、これもなかなかな上から目線ですよね。

他に違和感を感じたのが、娘のお友達ママとのやりとりです。プレイデートの日にちだけ決まっていて時間がまだ決まっていなかった時、「Do you want to do the afternoon?」とTextが来ました。特にこちらの希望時間を伝えていなかったのに「午後にしたい?」ってどういう意味だろう、これも違ったニュアンスがありそうだなと思いました。

さらにプレイデートで娘がお家にお邪魔させてもらっている時にも、違和感を感じる「want to」を見かけました。晩御飯前にピックアップの約束だったのですが、約束の時間少し前に「Did you want XX(娘) to stay to eat?」とTextが来ました。日本で習った訳だと「XX(娘)に晩御飯を食べていってほしかった?」となりますが、少し違和感を感じますよね。

どうやら「want to」には「〜したい」以外のニュアンスがあるようです。

「〜したい」以外の「want to」

Do you want me to 〜?:「〜しようか?」

「Do you want me to 〜?」は「〜しようか?」という意味になります。

電車で「Do you want me to give you a seat?」と席を譲っていた方は「席を譲って欲しい?」ではなく「席を譲ろうか?」というニュアンスですね。より丁寧にいう時は「Would you like me to 〜」という表現が使えます。

Do you want to ~?:「~しない?」

「Do you want to 〜?」は「〜しない?」という意味になります。

お友達のママが「Do you want to do the afternoon?」といったのは「午後にしたい?」というより「午後にしない?」というニュアンスだったようです。電車の中の「Do you want to have a seat?」も、「座りませんか?」というニュアンスですね。それなら腑に落ちますね。こちらも丁寧にいう時は「Would you like to 〜?」という言い方をします。

プレイデートで夕食を食べていくかどうか聞くときに「Did you want XX(娘) to stay to eat?」と聞かれたのも「XX(娘)に晩御飯を食べていってほしい?」ではなく「(娘が)晩御飯食べていかない?」というニュアンスだったのだと思います。

ちなみに、なぜ過去形のDidだったかというと「Do you〜」を丁寧に言う時に「Did you〜」という表現を使うそうです。確かに「Will you〜」「Can you〜」を丁寧に言う時は「Would you〜」「Could you〜」というように過去形を使いますよね。

ネイティブの方とのやりとりの中には文法のヒントが盛りだくさんです!

Do you want to 〜?:「〜してくれない?」

「〜しない?」と同じようなニュアンスですが、人に頼み事をする時にも「Do you want to〜?」と使うことができます。

「Do you want to open the door?」は「ドアを開けてくれない?」ですね。頼まれている状況で「ドアを開けたい?」だとすごい違和感ですよね。

You want to 〜:「〜した方がいい」

他にも「You want to〜」で「〜した方がいい」という使い方もできます。

「You want to wash your hands.」は「あなたは手を洗いたい」ではなく「手を洗った方が良い」という意味になります。逆にしない方が良いときは「You don’t want to〜」と言います。

これは特に知らないと何を言われたのかわからなくなってしまいそうですね。。。

まとめ

ネイティブの方との会話でよく出てくる「want to」。日本で習った「〜したい」だと思っていると、違和感を感じる場面が多々あります。

日本で習った「want to=したい」が染み付いていて、意味が分かった今でも一瞬違和感を感じてしまうのですが、使いやすいフレーズでもあるので自分でも積極的に使っていってみたいなと思っています。

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