【Sight Words】英語学習の基礎となる単語

ニューヨーク

アメリカに来て娘が英語を学び始めるにあたり、Sight Wordsが助けとなりました。学年や英語力によって状況は異なると思いますが、娘の英語上達のきっかけになったSight Wordsについてご紹介したいと思います。

Sight Words(サイト・ワーズ)

Sight Words(サイト・ワーズ)とは、使用頻度の高い基本的な単語を見て発音できるように覚える方法そしてその単語群のことを言います。

日本でも最近ではフォニックスという言葉を耳にするようになりました。フォニックスとはアルファベットの組み合わせによってどのように発音するかということを学ぶ方法です。アメリカの現地校でもフォニックスは学びますが、Kinderなどの低年齢の時はサイト・ワーズから学習を始めます。

サイト・ワーズの種類

主に使われているサイト・ワーズには、Dolch Word List(ドルチ・ワード・リスト)とFry Word List(フライ・ワード・リスト)があります。

ドルチ・ワード・リストは1930年代から1940年台にEdward Dolch博士によって作成されました。このリストの単語を覚えることで、子供向けの本の80%、大人向けの文章の50%の単語が読めると言われています。

フライ・ワード・リストは1950年台にEdward Fry博士によって作られました。ドルチ・ワード・リストをさらに拡大しており、一般的な本、新聞などに書かれている単語の90%が含まれると言われています。

娘とサイト・ワーズ

ニューヨークに来た頃の学校での娘の英語レベルについてはこちらに書いていますが、以下のような感じでした。

  • Listening:先生からの指示はある程度わかるものの、完璧ではない。特に話すスピードが速かったり文章が長いとわからない。
  • Speaking:聞かれたことに単語で答えられることもあるが、多くはない。
  • Reading:簡単な本や文章なら読める。
  • Writing:単語は書けるものもあるが、文章はほとんど書けない。

日本である程度英語をやっていたこともあり全くわからないわけではありませんでしたが、ネイティブの子と同等というには程遠い状況でした。Kinderや1st Gradeであれば学校で学んでいくので十分だと思いますが、娘は2nd Gradeだったため現地の子との差が大きく感じました。

ENL(English as a New Language)という英語のサポートクラスの先生には、英語については学校の学習で十分身につくので自宅では何もしないようにと言われていたため、英語に関しては変なことを教えないように基本的には家では何も教えていませんでしたが、唯一サイト・ワーズだけはやりました。現地校ではみんなすでにKinderや1st Gradeで一通りやっていたとのことで、2nd Gradeの娘と一緒に毎日少しずつ練習していきました。

こちらにもニューヨークに来て数ヶ月間の変化を書いていますが、2ヶ月ほどで500単語のサイト・ワーズを覚え、それによってReadingが急激に上達してきました。また、Writingも最初の頃は親がほとんど手伝っていたのですが、サイト・ワーズを500単語覚えた頃には少し変な文章ながらも自分の力だけで書けるようになってきました。

サイト・ワーズを学習したのは初めの2〜3ヶ月だけでしたが、基本の単語の読み書きを覚えたことでその後の理解への助けになったと思います。

ニューヨークに来て1年後には同年代の現地の子とほぼ対等に話せるくらいになり、ENLも卒業しました。

1年8ヶ月時の成績表ではReading、Writingともに「4 : Excels in standards(基準を大きく上回る)」になりました。

現地校に通い始める学年にもよると思いますが、娘の場合はサイト・ワーズが変化のきっかけになったと思います。サイト・ワーズを覚えたことである程度の文章が理解できるようになり、そこからさらに難しいことや授業の内容の理解などが深まっていったのではないかなと思います。

サイト・ワーズのフラッシュカードなども売られていますが、我が家はインターネットに載っていたものをiPadを使ってフラッシュカードのようにしながら学習しました。

子供の状況によって最適な方法は異なると思いますが、どなたかの参考になれば嬉しいです。

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